やさい通信
2003年6月16日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
E-mail:yasai@din.or.jp 
Home Page: http://www.din.or.jp/~yasai/
 

本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。 
  小比企町の鈴木さん   
    館町の田中さん    
青梗菜
キャベツ
きゅうり(単品できゅうりを
ご注文の方は
鈴木さんのミニレタス)
いんげん
新じゃが
そばの葉

そばの葉


 「そば」とは、あのつるつる食べるそばです。種子を粗挽きし、外皮を除き、精製したものが、そば粉です。昔は粉をこねて食べるそばがきが、食用の中心でしたが、現代では、そばといえば、そば切りのことになりました。初期の頃は、そば粉だけで打つ生そばだけでしたが、今は小麦などをつなぎに使い、一九、二十八、四十六、五割りそばと多彩です。

 私もご多分に漏れず、そばは大好物です。それこそ昔は、そばの美味しい店を雑誌で探して、食べに行くほどでした。事務所の近くにも美味しいそば屋さんがあって時々食べに行きます。小さなお店で12〜13人も入ると満杯になるほどです。付け汁が濃いめですが、甘くなく美味しいのです。

 今日も昼に事務所でそばをゆでて食べました。天ぷらと合わせるのも良いのですが、鈴木さんの大根で大根下ろしを作り、「おろしそば」にしました。7月1、3週で扱います「だししょうゆ」を薄めて、そば汁にしますとなかなかのお味になります。金沢の井村さんの有機大豆と小豆島の寒霞渓山の石清水などで作られた有機しょうゆで作ります。喜界島の粗製糖、天塩、三河みりん、石川県のイカ釣り組合の無添加いかイシリなど合わせ作り上げる贅沢なだししょうゆです。甘みが強すぎず価値ある一品だと思います。そばは金子製麺の乾麺を買い溜めして、必要に応じて食べています。

 そのそばの葉です。若芽のところです。田中さんが最近スーパー等で「そばの芽」といってそばの葉を売っていると言ってました。早速見に行きました。かいわれ大根の様にスポンジに付いていました。細い糸のような茎が伸びていました。今日のはそこまで細くはなく、おひたしにしても食べられる感じです。量がそんなにないので、おひたしでは足りないかと思いますので、汁の実など試してみてください。セットに組んでみました。いかがでしょうか。召し上がってみてください。
  新じゃが


 新じゃがが取れたので一番に「やさい畑」の人に食べてもらいたいんだよなーと言う田中さんの呼びかけに呼応しました。そこまで言われたら見境無くOKしてしまいます。後で単品注文のじゃがいもがない週なので良かったと思いました。

 じゃがいものビタミンCは、加熱しても壊れにくい利点を持っています。カリウムの含有量はご飯の16倍もあります。じゃがいもには胃腸を丈夫にし、炎症をおさえる働きがあります。胃がムカムカする時、じゃがいものしぼり汁が効くと言われています。生じゃがいもの皮を取り、すり下ろしてガーゼでしぼった汁を1日2回空腹時に、さかずき一杯程度飲むと効果的だそうです。ただ即効性はないので、一ヶ月以上続けないと意味がないし、飲みにくいので飲むには覚悟がいります。

 地下茎に養分が蓄積され肥大化した茎のかたまりを食べるものには、必ず「め」があります。さつまいももそうです。「め」のくぼみは浅い物も深い物も様々ですが、そこから芽が育っていきます。今日のは取れたて新じゃがですので、芽は出ていませんが、幼芽にはソラニンという物質が含まれており、食べない方がいいかと思います。この芽を止めるために放射線照射等が行われると聞いたことがあります。芽は摂取すると毒とも言われますが、芽が出ないように処理されたじゃがいもは、全体が毒?になります。

 芽が出ると困りますが、芽が出ないのはもっと怖いのです。見えない怖さを選ぶか、見える怖さを選ぶかどちらかの選択なら、見える方を選びます。芽を取ればいいのですから。農薬と虫との関係も同じです。見えない農薬か、見える虫かです。見える虫は捕ればいいのですが、見えない農薬は取ることができません。6月に入って一気に虫食いが増えました。先週のサニーレタスの虫に閉口しませんでしたか、皆さまのお宅に伺っております配送員が、虫を必死で落としました。皆さまの所に良い物をお届けしたいという気持ちからです。それでも虫や虫の糞が残っていたかもしれません。時節柄ご容赦ください。