やさい通信
2003年3月31日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
  小比企町の鈴木さん   
     館町の田中さん    
    伊勢原の大谷さん  
宮内菜
からし菜
にんじん
ほうれん草
キャベツ

キャベツ


 伊勢原の亀井さん(ハーブポークとひとめぼれの生産者)の近くの生産者、大谷勝彦さんのキャベツです。端境期で野菜が揃わなくなって来ています。例年の様に今年も伊勢原野菜を取りました。宅急便で送られてきますので、朝取れではありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

宮内菜とからし菜


 からし菜と見た目が似ているので宮内菜は、ポリ袋に入れてあります。新聞紙に包んであるのが、からし菜です。今年はからし菜のできが最高級です。からし菜は、おひたし、和え物、炒め物、さっと熱湯を通して塩で揉んで即席の漬け物にします。宮内菜もおひたし、和え物、炒め物、みそ汁の具、煮浸しといろいと楽しめます。

 宮内菜とは、宮内(ミヤウチ)さんという人が、品種改良で作った野菜なので、名前を取って宮内菜と付けたと聞いています。初春からの野菜です。3月に入ってから寒波に震え、春は来るのかしらと心配してましたが、自然の摂理は、やっぱり春を巡らせます。さくらの花が一気に開き始めたようです。

 初春は風が杉花粉をまき散らす毎日で、私にとってはうつうつとした日々です。尖りマスクに花粉眼鏡は手放せません。5月が待ち望まれます。

 そんなに良い野菜を食べていても花粉症になるのですか。と訪ねられました。杉花粉症は、花粉と大気汚染が原因です。特に車の排ガスなどが影響しているそうです。良い野菜を作るためには良い空気の街を作らなければならないのです。

 今年の10月から、都条例「環境確保条例」でディーゼル車の運行規制が始まります。ディーゼル車でも粒子状物質が減少されている適合者ならいいようです。大気汚染減少につながるのなら、良いとは思いますが、いろいろ風評を聞くと複雑です。都でも買い換え車に補助や融資が、あることはあるのですが、不況の世の中、車が買い換えられなくて事業を閉じなければならないなどどいう事例もあるようです。

 弱いものがしわ寄せを受けなければ、ならないなんて矛盾です。なぜディーゼル車を選択するのかというと経費が安くすむからです。ガソリンの税金の方が高いのです。ディーゼル車の方が、環境負荷が大きいことは、分かっているのですから、ディーゼル車の普及を押さえる意味で、ディーゼルの税金を最初から高く置けばいいのです
。その政策の誤りで、環境のことは、分かっていても選ばざるをえなかった人たちのことをなんと思っているのでしょうか。

 そして、急に大気汚染を言い出し、ディーゼル車の運行規制を始められては、車を買い換える財力がなければ廃業です。大気汚染の原因の一つを容認している訳ではありません。誤解のないように。分かっていてディーゼルの税金をガソリンより安くする政策を批判しているのです。花粉症であろうとなかろうと大気汚染はごめんです。

 電気自動車やソーラーカーや排ガスに問題がない車が出来ているのに、なぜ普及しないのか、よくわかりません。ガソリンがいらない車が闊歩する世の中になれば、イラクへの石油利権獲得の侵略戦争も無意味になります。根本解決を目指さなければ、良い空気がよみがえりません。

 お気づきでしょうか。「やさい畑」も都条例の実地にあわせ一台、車を買い換えました。
 
 先日、図書館の方でしたか、自治会用の回覧物を持ってこられました。10月から移動図書館「青い鳥号」が、ディーゼル車の運行規制にともなって廃止をするとうい内容が書かれている回覧物です。市民センターの図書室を充実させるので利用してくださいということもおっしゃってました。ディーゼル車の運行規制如何で、移動図書館を廃止するという考えは本末転倒です。移動図書館が必要か不必要かの論議ではなく、車規制を理由にした、文化の切り捨てだと思います。

 マイカーが普及し、歩いていける範囲に図書館がなくても、車でスイスイ行ける人ばかりではありません。車の運転が出来ない私は、子どもが小さい頃、青い鳥を待っている子どもといつも絵本を借りに行きました。「はけたよ、はけたよ」という自分でパンツがはけるようになる絵本(題名は、違っているかもしれません)がお気に入りで、返しに行って、又、借りてました。これも弱いものの切り捨てなんでしょか。図書館がたくさんあるのなら、それもいいでしょうが…。