やさい通信
2003年3月24日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
  小比企町の鈴木さん   
     館町の田中さん    
青梗菜
小松菜
のらぼう
キャベツ
ほうれん草


キャベツ


 やっとキャベツが収穫できました。3週間ほど今か今かと待ちました。今回は他の団体に入れないで、やさい畑に集中してくれるというので、何とかキャベツを確保出来ました。今年は3月半ばになっても気温が低い状態です。野菜の成育が心配です。田中さんが成育状態を危惧していました。

 キャベツは「寒玉」系です。最近では柔らかい巻きの「春系」の生産が増えていますが、炒めたり、ロールキャベツにしたり、お好み焼きにしたりするのには、絶対「寒系」がお薦めです。サラダに向いた葉の柔らかい春系もそれなりにおいしいのですが、これも捨てたものではありませんが、私はコロッケの付け合わせの千切りキャベツは、堅めの寒系が好きです。好みの問題ですので、それぞれお好きな方があるかと思います。

のらぼう


 わき芽を掻いて収穫しますので、根は付いていません。おひたし、和え物、みそ汁の実、炒め物、煮浸し等々でお召し上がりください。地元の特産物です。春の先駆け野菜です。風は冷たくまだコートを手放せませんが、窓越しの光はホカホカしています。

 小松菜


 先日、明治大学の学生さんが「やさい畑」に農業経済の勉強に来たいと言ってきました。卒論に「地産地消」(地場生産物を地元の人が消費する)をテーマにしたということでした。以前にこちらで資料を送ったそうですが、勉強のために資料が欲しいという方は、結構いますし、どなたか記憶になかったのです。

 とても礼儀正しい青年で好感が持てたので、丁寧に対応してしまいました。よく卒論のテーマにするからと勉強にきたり、資料を要求してくる人がいますが、礼儀を知らない人もいてびっくりします。明治大学の彼は最初の挨拶と事後の挨拶がきちんとしていて清々しい思いがしました。当たり前のことが、出来ない若者もいます。農業に関心を持ってくれるのはありがたいのですが、はっきり言って相手をしたくない人もいます。

 彼は、今年から京都で大学院の勉強に入ると葉書が来ました。見本に差し上げた小松菜が美味しかったと追伸に書いてありました。路地の甘みののった鈴木さんの小松菜の味を知って、農業を論じると、ずっと違ったものになると思います。月並みですが、頑張って勉強をしていって欲しいと思います。



 戦争が始まってしまいました。世界中の平和を祈る声が聞き届けられませんでした。イラク国民の解放にどうして空爆が必要なんでしょう。サダム・フセインの独裁を阻むために、どうして民衆の上に爆弾を落とすのでしょう。9.11のテロから始まった報復戦争、テロを容認しているわけではありませんが、なぜテロが起こるかを検証しないで、アメリカの論理を押しつける戦争は、気に入らなければ制裁をと次々進んでいく恐怖を感じます。

 アメリカメーン州で行われた平和集会で、13才の少女が「相手の立場になりなしょう」というメッセージを発表し、インターネットで原文がわかるそうですが、訳文を読みました。シャーロッテ・アルデブロンという名の少女です。「〜みなさん、私をよーく見てください。イラクの爆撃のことを考えるときは、頭の中で私のことを思い描いて欲しいからです。みなさんが戦争で殺すのは私なんです。」