やさい通信
2002年12月9日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
E-mail:yasai@din.or.jp 
Home Page: http://www.din.or.jp/~yasai/
 

本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
    小比企町の鈴木さん   
     館町の田中さん    
大根
ちんげん菜
サラダセット
ベビーリーフをご注文の方は
にんじん
小松菜
水菜


サラダセット


 ミニレタスの小さいのとレッドマスタード、ラディシュが入っています。色合いが綺麗にセットされています。ベビーリーフとは違いますが、サラダセットということで、サラダセットがたくさんあっても困るかと思いまして、ベビーリーフをご注文の方には、にんじんを入れます。ベビーリーフは若芽を摘みます。出たばかりの新芽です。今回の鈴木さんのサラダセットは、若芽でなく成長した葉です。入れてある野菜の種類も違いますが、葉を摘む時期の違いが大きいのです。

 どちらも美味しいのですが、ベビーリーフは柔らかめです。某有名ホテルの食事に使われています。有機無農薬ですので、葉に虫食いがあります。今頃はまだいいのですが春、秋には目立ちます。ホテルのサラダに虫食い葉があるなんていいですね。最初ベリーリーフを作っても買う人が全然いなかったそうです。ホテルが買ってくれるようになって、いろんな所で需要が出てきたそうです。若芽を摘むのは手間がかかります。最初に考えた人はすごいですね。

 家庭で何種類ものサラダ野菜を揃えて作ると量が大量になります。種類の少ないサラダセットになってしまいますが、生産者の段階でセットを作ってくれると助かります。だだ手間はかかります。鈴木さんの様に1日に何種類も収穫しなければならない人は特に大変かと思いますが、お願いしてセットしてもらいました。ベビーリーフはレストランの食事みたいでしたと以前に「おたより」いただきましが、どなたが書いてくださったか、すいません思い出せません。レストラン風のお食事をサラダセットでお楽しみください。

水菜


 寒さが本格的になった頃が旬です。霜に当たると繊維が柔らかくなり風味が増します。シャキシャキした歯触りを楽しむ野菜です。生から調理する時は長めに切った方が、歯ごたえがよくなります。炒める場合は手早くさっと炒めます。油を使う炒めものは、水菜の主な成分、カロチンの吸収が進み最適です。豚肉や油揚げと相性があいます。その他漬け物、鍋料理などでどうぞ。

 小松菜


 冬の定番、小松菜です。夏でも作れますが、霜が降りてから収穫したものは味が違います。アクがほとんどないので下ゆでしないで使えます。クセのなさが重宝です。油揚げやアサリとの煮浸しは、昔ながらの東京下町の味わいです。傷みやすいのですぐに食べない場合は、霧を吹いて全体をしめらし、新聞紙でくるみ、その上にポリ袋をかぶせ、冷蔵庫の野菜室に根を下にしておきます。

小松菜は歯触りよく仕上げるのがコツです。ゆでるときはたっぷりの湯に塩少々入れ、茎の部分を先につけ、一呼吸置いて葉の部分を沈めて、全体を返して手早くゆで、すぐに冷水に取ります。煮たり炒めたりする時も、茎の部分から先に強火で加熱し、最後に葉の部分を加えて火の通りを均一化します。



アメリカからいらしたエリザベス・ヘンダーソンさんの話を聞きに行って来ました。彼女はコミュニティ・サポーテッド・アグリカルチャー(CSA)の実践者です。地域で出来た農産物を地域の人が食べ、支える運動です。ニューヨーク州で18年間有機農業を営んでいるそうです。ニューヨークと聞いて思い浮かべるのは高層ビル街。少し離れたところに畑があるのだろうと勝手に想像していましたら、想像していたビル街から車で7時間ほど行ったところに畑があるということで、狭い国に住んでいる自分の想像力メーターを越えました。

 日本の生産者と消費者との提携がお手本で広がっていった運動で今ではカナダにまで広がっているそうです。地域で出来た物を地域の人が食べるだけでなく消費者も農作業に参加するというのもです。援農というより作業者の1人として労働力を提供します。もらう野菜の量によって支払い金額が違うのは当たり前ですが、労働力の提供量も違ってきます。

 エリザベスさんの話の中で、興味深かったのは、献立を決めてから食材を買う人は、CSAになじまない、野菜(食材)を見て献立を考える人は続いているといっていたことです。「やさい畑」などもそうでセット野菜を見て、何を作ろうという発想に立たないと、何々を作ろうと思っていたのにそれに必要な野菜がこないと考えると続かないですよね。人って何処でも同じなんだと思いました。