やさい通信
2002年9月16日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
  小比企町の鈴木さん   
   館町の田中さん    
伊勢原の亀井君子さん
ピーマン又は
モロヘイヤ
じゃがいも
九条ねぎ
落花生
伊勢原の猪俣貢さん
小松菜


落花生


 殻ごと塩ゆでします。30分以上、1時間弱ゆでます。ゆであがったのを殻をむいてそのまま食べます。はちみつをかけても美味しいです。さらにゆでたのに甘辛く味を付けて煮ても美味しく食べられます。毎年、恒例になっています端境期用の伊勢原野菜です。夏の野菜も終わりになり、秋冬野菜の植え付けが始まります。落花生は恒例ですので、それぞれに召し上がっていただいているかと思います。はじめての方もいらっしゃるので、毎年同じような事を書いています。

 殻をむいて、レンジで5分チンします。それをフライパンで軽く焦がさないように煎ると、カリカリになり、美味しいというおたよりもいただいています。

 小松菜も伊勢原野菜です。久々の小松菜です。堪能してください。

ピーマン又はモロヘイヤ


 9月になりますと、野菜そのものも、品種も少なくなり、予定していたのが揃わないで、書き直しが多く、入っていない野菜の料理が載っていたりしまして、おかしな感じもしたかと思います。ご容赦ください。今回も畑の状態により、モロヘイヤかピーマンが行きます。それも状況によっては、いんげんやオクラ等、見繕って行きますので、よろしくお願いします。

九条ねぎ


 青ねぎとも呼ばれます。西日本でおおく栽培されている品種です。先にもお届けしていますので、味はご存知だと思います。無農薬ですので、あかさびが葉先に出ていますが、心配いりません。

 しいたけ生産者の礒崎さんより毎日新聞が届きました。9月5、6、7日の3ヶ間で連載された気になる残留農薬という特集記事を知らせてくれるためです。
中国産冷凍ほうれん草から残留基準を超える殺虫剤が検出。実は基準値は作物によって差があり、ほうれん草と同じ残留農薬でも違反にならない作物もあるというから驚きです。又、有害な化学物質が検出されながら、基準値がないため規制できない汚染があるという怖いお話です。

 野菜によって基準値が違うというのもおかしな話ですし、基準値があっても、なくても心配です。クロルピリホスという殺虫剤の基準値は0.01ppm。小松菜、パクチョイ、ブロッコリーは2ppm。小松菜にはほうれん草の200倍ものクロルピリホスを使ってもいいというわけです。残留農薬の基準値は動物実験で決められるそうですが、実験にされる動物も拒否出来ない立場で、気の毒です。一生摂取しても健康に影響ない1日摂取許容量を計算し、124作物を平均摂取量だけ食べても許容量の8割程度に収まるように各作物ごとに基準値を割り振り、毒性や国際基準などを考慮し設定するそうです。ですからオレンジからほうれん草の基準値を超える量が出ても問題にされないという構造なのです。

 これで基準値以下なら安心だと思えますか。平均はあくまで平均で、ほうれん草は嫌いでオレンジは好きで毎日食べるという人もいますし、赤ちゃんはどうなんですか、極端な例かも知れませんが、ほうれん草は全然食べさせないで離乳食にブロッコリーを毎日潰してあげるかも知れないのです。食生活ってそんなものなのです。残留農薬を考えて、昨日小松菜食べたから、一寸殺虫剤を取り込み過ぎたから、今日は、ほうれん草にしておこうなどと考える人がいますかと言いたいです。それに野菜ばかりを食べるわけではありません。肉も魚もパンもお米もお菓子もケーキも食べるし、牛乳もジュースもお酒も飲むでしょう。それら各各の量の農薬や添加物、香料等など複合したら、なんていう検証は、出来ないでしょう。基準値はなくても怖いし、あっても怖いということです。

 昨年の9月11日はアメリカの世界貿易センターが崩壊し、世界構造の不平等さが生み出した、戦線布告のない戦争に胸が塞がりました。貧しいアフガニスタンへの空爆、それは問題の解決への道ではなく、さらなる戦争への危機を感じまました。強い国を強調するより、平和を強調することが何故出来ないのでしょうか。
 農薬、言葉は農薬ですが、ものによって、言い方を変えれば化学兵器になるのです。やはり農薬はいりません。