本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。
小比企町の鈴木さん | 館町の田中さん |
青しそ
ししとう
きゅうり
葉しょうが |
なす
ねぎ |
ししとう
辛くない唐辛子の品種。とは言え辛味はあります。実の先端の形が獅子の口に似ていることから「ししとうがらし」=「ししとう」の名がついたと言われています。焼き物や天ぷらにします。
ご存じ鷹の爪は、唐辛子の中で一番辛い品種です。ししとうは辛味が柔らかく、食欲をそそる味です。辛味成分のプサイシンには、血行をよくし、体内の脂肪を分解する働きがあります。世界中で唐辛子抜きの生活は考えられないほどです。中国ではラー油、豆板醤。メキシコ、ブラジルではチリソース、我が国では七味唐辛子等など。
ビタミンC、食物繊維が多くカロチンも含まれています。種も食べられますので丸ごとどうぞ。
青しそ
穂が出てきました。葉と一緒に穂も入っています。穂も刺身のつまやしごいて薬味にします。天ぷらにしても美味しいです。夏から秋へと季節が移っていく自然をこんな小さな野菜から感じ取ることができます。今は何でも一年中出回っていますが、季節と共にあつた生活では、しそに穂が出ると夏の終わりを実感したのではないでしょうか。縄文時代後期の遺跡から、しその種が出土したそうです。
香味野菜は、身体にもいいのですが、独特の香り、しそアルデヒドには防腐作用があります。縄文時代を生きた人々は、そのことをきっと知って、使い食べていたに違いありません。冷蔵庫がない時代(比喩が合わない?)大いに活躍したと思われます。胃を整え、殺菌作用もある小さな野菜は、大きな力を持っています。
なす
「なす紺」という色を表す言葉があります。なすの紫はアントシアニンの一種ナスニンという色素によるものです。鉄などの金属と結合すると安定します。漬けものにするとき、古クギなどを入れるのは、色止めのためです。
ポリフェノールが皮にも実にも含まれていて、悪玉コレステロールを抑える働きがあると言われています。「なす」は「やさい畑」のロゴマークです。その形、色、肌の艶、花の可憐さなどから、なすをロゴマークに選びました。
なすは英語でエッグプラント、ドイツ語でアイエル・アプフェルというそうです。英語で卵植物、ドイツ語で卵形のりんごです。では、なすは?宮中で女房と呼ばれている人たちが「奈須比」(なすび)と呼んでいたという記録があるようです。今は亡き父方の祖母が、なすび、なすびと呼んでいました。方言(福井県)かと、ずーと思っていましたが、宮中女性言葉の伝承だったのです。福井県の 農家の家系ですが。
余談ですが「ふろ」と言うと何を思いますか。普通は風呂ですか。私は小学生くらいまでは、「ふろ」と親に言われると、今で言うところの食器棚のことだと認識していました。「ふろ」から持ってきてと言われれば、いそいそと?食器を出していました。「ふろ」発音だけなので、どういう字を書くのか、分かりませんが、「風炉」なんでしょうか。発音も違うのでしょうか。今となっては思い出せません。
子牛の料理とワインを楽しむ会
6日、椚田町の美ささ亭で、磯沼牧場の子牛を使ったフランス料理の会をお知らせしましたが、ご夫婦、母娘や1人参加の方たちで3時間に渡って、大いに盛り上がりました。甘み系のロゼと辛み系の白ワインの後は、エスカルゴ、磯沼牧場生産の枝豆の冷スープ、もも肉のパイと続きました。野性味のある赤ワインとメインの子牛料理に添えられたのは、鈴木農園のいんげんと磯沼牧場のジャガイモ。サラダには、フォレストファームのクレソンが入り、ドレッシングは磯沼ヨーグルト入り。デザートはイチジクとヨーグルトを生クリームでアレンジしたもの。
磯沼正徳さん、鈴木綾子さんも参加して、料理に会話に、とてもとても楽しい時間でした。地元の野菜や肉を使って地域のレストランで食事をするなんて最高の贅沢だと思います。
子牛は市場ではほとんど売られていません。レストランなどでは子牛料理がありますが、家庭ではあまり料理されていないのでは。オスが生まれると、だいたい60日位で肉にされます。その数はどのくらいなのか、分かりませんが、流通されていく先もよくわかりません。こんな風に地元に流通すれば、安心です。