やさい通信
2002年8月5日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
  小比企町の鈴木さん   
   館町の田中さん    
とまと
ゴーヤー
きゅうり
なす
枝豆
ゴーヤー


 にがうりです。九州南部や沖縄では、ゴーヤーと呼ばれています。最近ブームで、にがうりと言うより、ゴーヤーの方が通りがいいようです。果皮に苦みがある、南国の野菜です。成熟しない黄緑色のものを食用にします。完熟すると赤い実が割れて出てきて、南国の花のようです。

 ビタミンCが豊富で、発汗作用があります。夏場のスタミナ食です。炒めもの、スープにします。暑い日が続いています。「暑いですね」が挨拶になっています。つい冷たいのみのもをがぶ飲みしてしまいますが、スタミナ食で暑さをのりきってください。皆様はクーラーで快適でしょうか。私は未だクーラーなしの生活をしています。扇風機と水の子の寝ござ生活をしています。寝ござもやや気温が低いと寒く感じて外してしまいます。あまりに暑いとヒンヤリ感はじられませんが、ムッとする暑さはありません。先人の知恵でしょうか。ただクーラーのヒンヤリ感に慣れていますと、それが涼しいと感じられないかもしれません。

 真夏に窓を閉め切っているお宅が、ほとんどですが、我が家は相変わらず、網戸で風を入れる生活をしています。いつまで続くか心もとない気がするのは、気温が確実に上昇しているからです。我慢できる暑さが、我慢できないあの都心に行ったときの熱風のような暑さに変わってしまった時、どうするかです。雨水を地下浸透させたり、緑をこれ以上減少させないようにしなくては、あっという間にヒートアイランドです。勿論農地も減らさないことです。


枝豆


 大豆の未成熟の豆です。たんぱく質、ビタミンB1、C、カルシュウムなどが豊富です。ビタミンB1は、代謝を促進し、糖をエネルギーに変えます。疲労回復、夏ばて防止に役に立ちます。旬のものを食べるのには、それなりの意義があることが分かります。大義名分で、夏だから夏のものを食べるのだ、と大上段に構えて食生活を送らなくても、自然体で季節に出来たものを季節に食べれば、身体の摂理に合うのだと思います。

 枝豆は、塩ゆでして、そのまま食べるというのが、ホピュラーですが、むき実を使って、豆ご飯や煮豆、豚肉と炒めても美味しいです。

 シジシージャパン社の仕入れたスーパー向け中国産の有機栽培ほうれん草から農薬が検出されたそうです。おひたし用に冷凍されていたのもだそうです。ゆでる手間がいらないので、自然解凍して料理にそのまま使えるというのが売りで、急成長していたようです。

 スーパーには冷凍野菜が、並んでいます。小さく固めたような野菜もあります。1度どんな物か向学のため使ってみようかと思いつつまだ買ったことはないのですが、朝日新聞に載っていたので読んでみました。新次元の冷凍野菜ということで、半乾燥して冷凍にするようです。14gのキューブ2個でキャベツ2個分だそうです。

 野菜の皮をむいたり、ゆでたりする。こんな下準備をするのが面倒と感じている人が、47%だと新聞は報じています。この数値は日本生活協同組合連合会が組合員を対象にした調査だそうです。消費傾向は取りたて新鮮野菜ではなく、簡単便利のようです。枝付きの枝豆のさやをはさみで切り取り、ざるに入れ塩でも揉む。水を沸騰させて塩ゆでする。こんな事をするゆとりもない生活をしている人が、半数近くいるというここは、ちょっと驚きでした。

 中国の残留農薬の問題は、冷凍野菜フル回転の人に、考えさせるものを残したのではと思います。安全性や作り方もわからないし、何より食料が海を越えて来るという事を心配します。足下に食料がないということに、無関心であってはならないのです。農業生産者は大事な食料を供給するという大きな事業をしています。その事業を安い、便利で輸入に頼っていいのかということです。何かがあったら、天災、人災含めて、食料は届きません。又、農地は、雨水の地下浸透等環境を整え、子どもの生活空間として、学びの場所として不可欠です。農地は自給を高めるだけでなく、生活の必須場なのです。

 忙しい人に便利さを供給する仕組みを作るより、枝豆を枝から切り取るくらいの余裕がある生活を送ることを進めませんか。