やさい通信
2002年7月15日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
  小比企町の鈴木さん   
   館町の田中さん    
いんげん
かぼちゃ
枝豆
なす
とまと


枝豆


 枝付きなのは、枝が鮮度保持になるからです。さやを塩でもみ、湯にも塩をいれてゆでれば、色がきれいにしあがります。

 塩が固まるのを防ぐため、塩に添加する固結防止剤、フェロシアン化物は、今までは添加物として認められていませんでしたが、外国でも使われているということを理由に認可されるそうです。昨日まで違法で今日から合法、その理由は外国で使われている物だから。こんな風に食べる側の論理が、無視されて、輸入推進のため、添加物がどんどん増えていっていいのでしょうか。先の協和香料化学の違法香料もメーカーは自主回収を発表したものの、回収が進んでいるとは思われません。いずれ認可されるという思惑があるような気がします。今回の香料問題については、消費者は製品ボイコットに走らなかったような気がします。何故でしょう。

 あえて不必要なものを添加することの理由は、時間が立っても製品に変化が起きないようにですとか、色や味、香りを本物でないのに、本物に似せようとするからです。外国で良いというからではなく、食べる側に100%安全を保証できるかどうかの確証で物を決めるのが筋ではないでしょうか。政治疑惑と食品疑惑が山積みです。

かぼちゃ

 かぼちゃは夏の野菜でしたが、今では1年中出回っています。特に2月3月が輸入物のピークになっています。メキシコやニュージーランドから来ます。季節はずれのものは輸入品がほとんどです。輸入の総入荷量も増えています。八王子産かぼちゃがいつまでもあって欲しいと念じております。

 長期保存が、可能な緑黄色野菜です。ただ切ってあると、種やワタを取り除いて冷蔵庫の野菜室に入れても丸のままほどは持ちません。昔は保存の良さを生かして、冬至まで冷暗所で保存して、食べました。冬至にかぼちゃを食べるという習慣は、冬場に緑黄色野菜が少なかったので、保存のきくかぼちゃを食べて、ベータカロチンやビタミンCなどの栄養を補給し、寒い冬を乗り切る知恵でした。何度も書きますが、その習慣を大事に保存したかぼちゃでなく、今は輸入物が冬に出回っているのです。食べるとうい習慣だけが、受け継がれたのです。正真証明小比企のかぼちゃです。ご賞味ください。

 中国のほうれん草の残留農薬が問題になっています。冷凍食品や惣菜、加工用のようです。その昔は、ほうれん草の色を綺麗にするため、水銀をかけていたと聞きました。真っ青な緑の濃い色になるので、出荷前かけたそうです。そのその昔の話です。何百年も前の話ではなく、何十年単位の昔です。今日、かけている物は違っても、色よく見せるため農薬が使われています。自然のままの色を忘れてしまわないよう、小さな子の記憶に残せるものをお届けいたします。

近所関係


 6月、7月はいろんな虫が、出回ります。畑ばかりでなく生活の中にも。蚊、ゴキブリ、衣類に穴を空ける虫、庭にもアブラムシやナメクジ、ヘビ等。家の中に殺虫剤、庭にも殺虫剤が、ご近所にまかれる時期です。他家の殺虫剤の被害で迷惑している方から連絡がありました。私は今年、たまたまの順番でやっている自治会会長なので、なるべく化学物質を使わないように、天然素材のものをお願いします。と回覧版を回しました。

 ウチは毎年庭にヘビが出るので、○○をまいている。それもまくときは近所に挨拶に行って了解をもらっている、みんな気持ちよくオーケーしている、今の世の中に暮らしていて、そういうものに慣れてもらわないと困る。ウチの妻も喘息だけれど、慣れてもらわないと困る。と言うような電話をもらいました。当自治会には化学物質過敏症と診断された少女がいるのですよ、少女にとって命に関わる問題ですというお話もしたのですが、一部の意見に先導されて自治会が動いては困るというご意見でした。

 私は、定時制住民で夜だけいることが多く、ご近所関係に無縁状態でしたが、役員をしていろんな事に関わりますと、平和に暮らしている内情の複雑さと知りました。私は個人的には、虫を絶滅させてヒトは生きられないという考えを持っています。ヘビや蛙は気持ちのいものではありません。庭に出没したら、嫌だなと思います。でも農薬をまいてとは思いません。ヘビや蛙は毛がないので、一番農薬の被害を受けてしまう生き物です。
 無農薬の梅を作っている三上さんのとこには、庭にモリアオガエルという今では、貴重になった蛙が庭で、卵を産みます。そのオタマジャクシをねらってヘビがやってきます。だからこそ安全な梅が食べられるのだと思います。