やさい通信
2002年7月8日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
  小比企町の鈴木さん   
   館町の田中さん    
大葉
にんじん
なす
とまと
いんげん


にんじん


 葉付きです。葉の太い茎は固く口の中に筋が残りますので、使わないで葉の部分を主軸から取って使います。川町の高橋さんからです。焼きそばに入れたり、桜エビとかき揚げにして、とても美味しくいただいております。という「おたより」が届きました。天ぷらは十八番ですが、焼きそばに入れるというのは、はじめてで、皆様色々工夫をされて召し上がってくださっている様子が分かります。

 にんじんはベータカロテンの宝庫。ベータカロテンの一部は体内でビタミンAに変わり、粘膜の乾燥を防ぎ、細菌感染に対する抵抗力を高める効果があります。カロテンは皮のすぐ下の組織に多く含まれているので、皮をむくときは薄くむくか、きれいに洗ってなるべく皮をむかないで料理します。


大葉


 季節もので、無農薬なので、2週続きですが入れました。胃腸の働きを強くし、殺菌作用や防腐作用があります。刺身のつまに使う紅たでという野菜の産地で栽培が始まり、紅たでより、大きいので大葉と名がついたそうです。青しその葉でもいいのですが、最近は大葉と言う方が通りがよくなっています。香味野菜は季節感を演出する食卓の脇役です。それでいながら、殺菌作用等の大きな力を持っている野菜です。

 1年中出回っていて季節が分からなくなりそうですが、大葉は夏の野菜だということを実感してください。縄文時代の後期の遺跡から種が出土しているそうで、昔から親しまれてきたことが分かります。その効力を知って使われていたのかもしれません。人類は偉大です。

いんげん


 いんげんは成育途中の若いさやです。完熟した豆になる前に食べます。収穫後もどんどん呼吸をして水分を発散させます。若いさやを最初に食べたのはイタリア人だと言われています。明と呼ばれていた国があった頃、京都宇治に万福寺を創建した隠元禅師が明国からもたらしたので、禅師の名をそのままにいんげんという名になったという謂われがあります。さて、いかがなものでしょう。

 やさい畑の注文は、誰がするの


 中山の礒村さんんのお宅では、やさい畑の注文を書くのは、夫の方だそうです。とても出来た方で、まり子さんはお幸せだろうといつも思っています。やさい畑の注文を書くから出来た方と言っている訳ではなく、本当に人間的に大人の方で(失礼な言い方でしたらごめんなさい)素晴らしい方です。「あなたに任せると私の好みの物が、少なくなる気がします。」とおっしゃっているようで、正解です。注文書のおかげで、夫婦の会話がはずんだと「おたより」くださいました。夏の野菜の事、果物の事など注文書を見ながら季節の話題を色々話されたそうです。端から見ますと素敵な方でも、一緒にいるとそれに気づかないで、そんな会話の折りに気づいたりするのかもしれません。