やさい通信
2002年4月1日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
     小比企町の鈴木さん    
      館町の田中さん      
かぶ
ねぎ
宮内菜
さといも
ほうれん草


宮内菜


 先週召し上がった方、ミヤウチナはいががでしたか。見かけは雑?ですが、おいしくて私の箸は止まりません。おひたし、みそ汁の実、サラダなどで食べてます。先週、誰が名付けたのか宮内菜と書きましたが、名付け親を見つけました。その人の名は、茨城の宮内(ミヤウチ)さんでした。宮内さんが作った品種で、自分の名を付けて宮内菜というのが由来です。だだその宮内さんがいつ頃作ったのか、詳しいことは分かりません。

 この宮内菜、農水省だか何処なんだか、はっきり知りませんが、公的機関に品種登録されているものだそうです。ですから勝手に種を増やして販売したりすることが出来ないそうです。名前の由来を知って食べるとまた、格別な味がします。こんなに美味しい葉っぱを考えた宮内さんってどんな方なんでしょう。

 かぶ


 先日、東京都の南多摩農業普及センター主催で「環境にやさしい農業への挑戦」というタイトルで生産者と消費者の交流会というのが開催されました。フェロモンを使って害虫を駆除する研究発表と小比企の生産者の減農薬、減化学肥料への取り組み、生ゴミ堆肥の取り組みなどの報告がありました。

 鈴木俊雄さんもコブトリソウを使いセンチュウ対策をしていること、トマトの受粉にマルハナバチを使っていることなどを報告しました。鈴木さんの話で印象深かったのは、センチュウを全部撲滅しなくとも、ある程度少なくすればいいということと、コブトリソウでセンチュウ駆除しているせいかどうかは分からないが、今の所は連作障害が起こらないことという話です。

 さりげなく鈴木さんは一言で、「センチュウは全部いなくならなくともいいんだよな」と言いますが、害虫が全部いなくならなくとも良いと言うことは、生態をきちんと大事にするという深い意味があるのです。生態系を守る農業やってますですとか、環境保全型農業に取り組んでいますなどと表現しないで、さらりとしている鈴木さんをますます尊敬してしまいました。

 もう一つの話、連作障害のことですが、私たちは毎年、連作の美味しいトマトやキュウリを当たり前の様に食べていますが、鈴木さんは毎年、毎年、今年もうまくいくかなと心配の念で植え付けをしているということです。連作しても大丈夫という確約がないので心配だということです。私などは鈴木さんの土作りの成果が、連作障害を起こさせないと自信を持って公言しているのですが、鈴木さんの思いを知って、少し恥ずかしい気持ちになりました。

 かぶのテーマで何故農業普及センターのイベントの話なのかと思われましたか。思わないですって、いつもの事だから。そんなことはどうでもいいから、かぶは何の話なの、ですよね。さて、かぶです。ここで普及センター開催の交流会の話が出てきます。そこでイトーヨーカドウにも出荷している生産者の方、女性でしたが、かぶの事を話したのです。正真正銘取れたてのかぶを出しているのに、買った人がレジの所に行って葉をむしり取って置いていくのを見ると悲しくなる、葉も食べて欲しいのにと言っていたのが気になったからです。一生懸命作ったのですから、むしって置いて行かれたらがっかりしますよね。

 それを聞いていて思いました。大根葉の料理方法は、載っている料理本もありますが、かぶの葉単独というのは、ないですね。かぶの根の部分と一緒に漬け物にしたり、クリーム煮にしたり、みそ汁の具にしたりしますが、単独では載ってないです。大根の抜き菜や白菜の抜き菜、宮内菜などそういうものも豪華料理本にはないですね。かぶの葉なども、美味しい食べ方をもっとアピールできるといいのに、そうすればもったいない栄養価の高い葉の部分を捨てるなんてことは、なくなるのにと思ったので、その話をしたくて、長い前置きになりました。

 かぶの葉の話をした女性とコンタクトを取りたいと思ったのですが、違う方と話している間に見失い挨拶できないで帰ってきました。小比企の方ですから又お目にかかる機会もあることを期待しています。

 政治家の疑惑問題の報道が多くて、肝心の予算案が余り目にすることなく可決されて、それでいいのかと感じている今日この頃です。もちろん疑惑解明を否定しているわけではありません。有事立法も心配ですし‥‥‥‥