やさい通信
2001年12月10日(金)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
    小比企町の鈴木さん        館町の田中さん      
白菜
ラディッシュ
かぶ
春菊
ほうれん草


白菜


 大きな白菜です。12月も終わりになると霜に当てないように畑から収穫し、むしろや古毛布を掛けて保存します。保存したものは外葉がどうしても傷むので外していきます。大きな白菜も年を越すとだんだん小さくなります。今日の白菜は収穫した大きさです。今年はできが良く、甘みがのっていて最高の作です。虫もつかず無農薬でずっときています。ふんだんにたくさん召し上がっていただければ、野菜冥利につきます。寒さも本番とまでいかない気候ですが、暮れになると白菜に霜よけをかける作業が、始まります。

かぶ


 かぶの美味しい季節が又、巡ってきました。過ぎてゆく月日を野菜の状況で把握しています。野菜の旬が世間では無くなったと云われていますが、私は巡ってくる野菜で月を数え、季節の移り変わりを感じています。

 かぶは古くから親しまれていますが、原産地は今のアフガニスタンあたりといわれています。栄養価は大根に似て、ビタミンCやジアスターゼを多く含んでいます。ただし大根と違って辛味はありません。葉は根の4倍もビタミンCを含みカロチン、カルシュウムを多く含んでいます。葉まで食べた方がよさそうです。

 いちょう切りしたかぶに味噌をつけて、食べてみてくださいというセリフはお馴染みになっていますし、そうやって食べたら美味しかったというおたよりもいただいております。まだ生かぶに味噌をつけて食べたことのない方、一度おためしください。新しさが実感できます。

21世紀


 昨年の今頃は、来るべく21世紀に明るい未来を待ち望みました。1年たった今、21世紀の冒頭から衝撃的な事件で幕開きが行われました。2度と繰り返してはいけない戦争と言う名の暴力です。

 山田町の菱山さんからです。
明るい未来であるはずの21世紀は、何か雲行きのあやしい幕開きとなったように感じます。何が正義で何が悪いのか、どれが真実でどれが嘘なのか、子供たちに問われた時、どれだけの大人が、はっきりとした答えを自信を持って自分の考え意見として言えるのでしょうか。私は答えられません。来年はいったいどんな年になるのでしょうか。少しでも明るい夢を見られるような世の中になっていくように、平和という言葉が幸せという言葉が、そらぞらしく聞こえないようになって欲しいものです。

 アフガニスタンで20年近く医療行為を行ってきた医師の中村哲さんの話を聞きに武蔵野公会堂に行って来ました。今までいろいろな講演会や報告会に出席しましたが、会場に入りきれないほど人が集まった集会は始めてです。私たちは新聞やテレビの報道で情勢を知ろうとしますが、如何にマスメデアが真実を伝えていなかということが、わかりました。例えばタリバン政権によって人々は、抑圧されてきて、北部同盟によって解放されたというような報道がありました。現地から見るとタリバンの時は治安も良くて平和だったそうです。女子の教育についてもタリバン自身が女子の隠れ学校を作っていたなどと云うことなどを聞きますと本当に何が真実か分からなくなります。
  
 年賀状の決まり文句のようですが、来年も良い年でありますように。という言葉が世界中の挨拶に使われる地球社会にしたいと思います。食べきれない食料をこともなげに捨ててしまう国が、明日何を食べようかと心配しなくてはならない国のことをきちんと考えなければならないというここです。水道の蛇口をひねると飛び出してくる水に恵まれている国が、60メートルも掘らないと水が出てこない国のことを考えなければならないということです。あきらめずに平和を言い続け、他から収奪しない生活を一人一人が実践する事だと思います。