やさい通信
2001年10月29日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
    小比企町の鈴木さん        館町の田中さん      
ごぼう
ちんげん菜
春菊
ずいき
ビタミン大根


大根


 大根が取れ始めてからずっと続いているので、今回は大根をお休みにしようと考えたのですが、変わった大根なので、おもしろいかと思い入れました。小ぶりで半分以上が緑色の大根です。調理方法は、普通の大根の食べ方とまったく同じですが、色を楽しめるのが、いいかと思います。大根下ろしにするとソフトな辛味のある味で、黄緑色のきれいな色になります。サラダや色を生かせる漬け物などいかがでしょうか。葉は普通の大根より柔らかめで、チクチク感がありません。

ずいき


 八頭の葉柄(ようへい)です。乾燥させるといもがらと言います。八頭そのものを作っている人が減少しているので、葉柄も見かけなくなっています。毎年、「やさい畑」では田中さんから出るので、楽しみに待っていてくださる方がいらっしゃいます。缶詰の白アスパラに似た感触で老若男女に人気です。

 皮をむいてゆで、酢の物、あえ物、煮物、みそ汁の実などにします。私は煮物が好きで、煮物にしますが、酢の物にすると赤い色がきれいにでます。

春菊


 きくの葉に似て、春に花が咲くことから、春菊と名が付いたそうです。ビタミンCが豊富に含まれ昔から食べる風邪薬と呼ばれて、抵抗力を高める働きがあるそうです。又、独特の香りは、胃腸の働きを良くし、咳を鎮める作用があります。肉や魚のたんぱく質の代謝を良くするので、鍋物にはかかせません。その上カロチンの含有量も多く、二分の一束で1日に必要なカロチンが摂取できます。ごまとの相性がいいので、ごま和えなどいかがでしょうか。熱湯でサッとゆでます。冷水にさらして色鮮やかに仕上げますが、長く水に浸けておきますとビタミンCが損失します。鍋物に入れる場合も食べる直前に入れて食べます。

 この春菊、原産地は地中海沿岸です。にもかかわらずヨーロッパでは食用にしないで観賞用にしているというのです。食用にしているのはアジア方面だけのようです。中国では、胃弱に効果のある薬用野菜として用いられているそうで、こんなに栄養満点の野菜を観賞用にして食べないとは、もったいない話です。食文化という歴史があって、ヨーロッパでは、きくの香りを食用として好まないようです。まあ飾って置いても香りが気持ちを落ち着かせるのかもしれません。食べると胸がすくように気持ちが良くなる野菜です。

買い物袋


 いつの頃からでしょうか。バックに買い物をした時に入れる折り畳みの袋を入れなくなったのは。店名入りの手提げ袋を何処に行ってもくれる様になって、折り畳み式の薄い袋は、タンスの奥にしまってしまいました。20年以上そのままのような気がします。旅行に行く時にボストンバックに一度は入れるのですが、どうせ袋をくれるからと思い、たいしてかさばらないのにタンスに戻してしまいます。歯ブラシ1本買っても、袋はいらないと意思表示をしないと、小さな手提げに入れてくれます。時々行く本屋さんは、カバーは付けますか、入れる袋はいりますかと聞きます。いらないと言うとそのまま渡してくれます。ところが歯ブラシは必ずシールを貼って渡してくれます。 買ったものか、どうか区別をつけるためでしょうか。

 杉並区で、商店からレジ袋を受け取ると1枚5円の税金が掛かるという内容の条例を提案しようという動きがあるそうです。大きな袋は、ごみ入れに使いそのまま、ゴミ収集日に持っていきますが、小さいのは、取って置いてもあまり使い道はありません。書いているうちに思い出したのですが、昔は豆腐は、売りに来たので、ボールを持って買いに行きました。ソースは、ビンをもってブレンドして買ったりしていました。こんなこと書くと年がわかりますか。今、そんなことをするというのは、不可能に近いし、やった方が良いともいいません。

 しかし、ゴミは確実に使い捨て包装剤が増えるのと比例して、増え続けています。生態系に組み込まれないのもだったり、塩ビのようにダイオキシンの問題が発生するものもあって、自分の使うもので自分の首を絞めてしまう結果になっています。如何にゴミを減らすか、苦肉の策で条例が出されるのだと思います。税金云々のことではなく、ゴミ問題を考え、触発され出来ることから実行しよう、折り畳みの袋をバックに入れて持ち歩こうと密かに思ったニュースでした。