やさい通信
2001年10月8日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
E-mail:yasai@din.or.jp 
Home Page: http://www.din.or.jp/~yasai/
 

本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
  小比企町の鈴木さん    館町の田中さん  
ねぎ
ししとう
大根抜き菜
ちんげん菜
さといも


抜き菜

 抜き菜の実入りみそ汁にはまっています。葉もののみそ汁は、出来たてを食べると緑の色がきれいです。
葉は、大根の根より4倍のビタミンcを含んでいます。カロチン、ビタミンB1、B2、カリウムなどの成分を含み、カルシウムは根の7倍あります。おひたし、炒めもの、ぬか漬けなどに利用できます。地場流通でないと、こういうものは、傷みやすいので扱えません。

ちんげん菜


 ビタミンC、カロチン、ミネラルが豊富です。くせが少ないので、食べやすい中国菜です。1970年代に日中国交回復により中国菜がたくさん伝来しました。ちんげん菜、ターサイ、茎にんにくなどは、グルメ指向で国内の生産を伸ばしました。中国菜は炒めものに向いています。油と一緒にとることで、栄養の吸収を高めます。葉と茎とでは、火の通りが違うので、切り分けて調理します。

さといも


 山に生える「やまいも」に対し、里で作られるから「さといも」と呼ばれています。縄文時代中期に中国方面から渡来し、稲より早くから栽培されていたといわれています。「さつまいも」や「じゃがいも」は、江戸時代に登場します。ですから、いもと言えば、「さといも」のことでした。縄文時代の人が食べていたと思うと人類の歴史が、いもの中に詰まっている気がします。

 さといものぬめりは、ムチンという食物繊維です。消化を助け、内臓を強化する働きがありますが、そのまま使うと味の含みが悪くなるという難点があります。ぬめりは取り除いて調理する場合が、多いようです。皮をむいたさといもをボウルに入れ、塩を振りかけ、手でもみながら、ぬめりを引き出します。それを水洗いして、かぶるくらいの水を鍋に入れ、3〜4分ゆでてザルにあけます。



週間金曜日に「報復戦争ではなく憎しみを絶て」という記事を梶村太一郎さんというジャーナリストが9月28日号に載せています。アメリカへのテロ事件のことで、反戦の動きをベルリンから伝えています。全政党の呼びかけで、20万人の大集会の後、市民の反戦デモがあったことなどです。印象的だったのは、自主的に立ち上がった中、高校生が、「報復は平和を創らない=テロリズムと闘い、住民をまもろう」と1600人がスローガンを掲げて行進したという記述です。ある学校で「アメリカではひどいテロへの復讐の声が高い。だが市民に対する軍事行動で恨みが晴らされてはならない。そこからは報復の悪循環しか生まれない」とビラがだされ、16才の男子は、「政治家は若者の声も聞くべきだ。僕らの未来のために戦争を防ぎたい」と発言したと伝えています。

 ラウ大統領はラジオインタビューで「我々はどんな民族や宗教や文化でであれ、悪者にしたててはならない。どこからのものであれ、ファナチズム(狂信主義)が文化の敵なのです。我々はドイツ人としてファナチズムがどこに行き着くかを知っている。拒絶すべきはこれです」「今大事なのは戦争に熱中することではなく、アメリカに必要な連帯をすることです」と語ったとあります。

 アメリカはアフガニスタンを包囲、報復戦争がいつ始まっておかしくない状況に、一人胸騒ぎがします。新法を成立させて、自衛隊が派遣されます。
 世界貿易センター等を襲ったテロで、失われた命は、2度と戻りません。遺体すら出てこない方の家族や知人のことを思いますと、この行為を風化させて許してはならないと思います。だからといって、戦争を始めれば、さらなる犠牲者を出すことになります。武力による支配構造をやめ、テロの起きない社会の構築に努力をすべきですし、日本は、平和憲法を掲げる国として、憎しみの連鎖を断ち切る協力をすべきなのです。

 

 遺伝子がないのに、周辺のたんぱく質を異常に変えていくプリオン。異常プリオンが体内に入ると、長い潜伏期間を経て脳をスポンジ状にしていく。草食動物の牛に異常たんぱく質を持つ羊の肉を食べさせたところから、狂牛病が始まったとされています。イギリスの狂牛病の牛の肉が肉骨粉にされ世界にばらまかれたようです。思わぬ所に牛エキスが入っています。ダシなどがそうです。厚生労働省は、特定危険部位を使った食品の自主回収を求める通知を出しました。特定危険部位が含まれているかどうか、確定できない場合も回収を求めました。すべての生産者にレポートをお願いして、牛関連のものについて調べました。「やさい畑」では、牛関連のものを使っているのもについて、慎重に対応し、すべて知り得た情報を公開していきます。