やさい通信
2001年9月24日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
E-mail:yasai@din.or.jp 
Home Page: http://www.din.or.jp/~yasai/
 

本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。 
  小比企町の鈴木さん    館町の田中さん    伊勢原の亀井さん  
ねぎ
ニラ
きゅうり
大根抜き菜
白菜抜き菜
さといも


抜き菜


 抜き菜が出てきました。夏にはふんだんに食べられなかった葉ものの出始めです。大根の抜き菜は、八百屋さんで売っているのを見かけたことがあります。白菜の方は、見たことがありません。抜き菜は大根菜と違って柔らかいのでおひたしで食べられます。わずかな時期だけに出る野菜です。もちろんみそ汁の実や炒め物、あえ物、などにしても美味しいかと思います。白菜の抜き菜は蒸してドレッシングをかけて食べてもおいしいようです。

 電子レンジの普及で蒸し器のような調理器具が使われなくなってきています。時間を惜しまず使ってみますと、蒸し器はうまみが損なわずに、おいしさを引き出す調理器具だと認識できます。トウモロコシでその違いが一番わかります。蒸して食べたトウモロコシのおいしさは、言い難いのです。

きゅうり


 遅蒔きのきゅうりが、出ていますが、盛夏の時のように大量にありません。3本と頼むと5本、5本と頼むと7本入れてくれた真夏のきゅうりと違って貴重な気がします。




 何度も何度も繰り返し報道されるアメリカの世界貿易センタービル崩壊のシーン。何度も何度も衝撃状態に陥ります。犠牲になった方々のこと家族やお知り合いの方々のことを思いますと破壊行為を許してはいけないと思うのです。しかしあのシーンを何度もマスメデアがテレビですが、繰り返すことに疑問を感じます。
 同じ少年犯罪を繰り返し報道することで、少年犯罪が激増しているかのイメージを作りあげたのもマスコミです。暴力行為を起こした人を擁護する気はまったくありません。そこを擁護するのではないのですが、同じことを繰り返し見せられることで、ふくれあがるイメージが怖いのです。子供に何度も見せないようにという新聞記事にすこしホットしました。

 一人の女性が病気で亡くなりました。結えあってその方の遺産相続の場面に立ち会いました。遺産を相続人ではなく、世界の子供たちに、飢えで苦しんでいる子供たちにと遺言したのです。高額でした。さる信頼のある国際機関の方が受け取り、しっかりとお役に立てますと言明されていました。そして世界の中には3秒に一人の割合で飢えのため子供たち亡くなっていることを報告され、アフガニスタンでも子供たちが貧しさと飢えの中にいることを話されました。これから気温が零下25度にも下がる時期なので心配だと言われてました。

 そこにミサイルを撃ち込んで、空爆をして、地上戦も行うという報道を見ました。報復だと言ってその子たちの上に何をしようとしているのでしょうか。息子はまだ崩壊した瓦礫の下にいる、息子は帰ってこない、でも報復はしてほしくないという母の文章が新聞に出てました。

 アメリカの下院議員のバーバラさんは、一人だけ戦争反対を表明したとこれも新聞で読みました。
アメリカの80%とか90%とかの人が報復に賛成と本当に言っているのでしょうか。インターネットやFAXで、報復反対の署名や平和を訴えるキャンペーンが世界を繋いでいます。
 
 飛行機を凶器に変えたことを許さないために、国際法で民主主義に則って解決を図らなければ、敵が敵を作り、戦争がエスカレートするだけです。子供たちの上に爆弾の雨を降らせてはなりません。一人で働いて50代で亡くなった女性の愛の意志をどうぞ壊すことが起きませんように。世界が先の女性のように富を分配するという行為に立ち返り平和を願う行為を実践するならば、テロは自然消滅するでしょう。

狂牛病


 狂牛病の関連で「やさい畑」の生産者に改めて、飼料等について聞きました。既成の配合飼料を使っているところはなく、確かなものを調達して自家配合を行っているので、肉骨粉を使っている所は、牛だけでなく豚も鶏もありません。確かなものを食べているという安心感があります。

 最初に狂牛病が発生したイギリスから1980年代末から96年まで、日本も肉骨粉を輸入していたそうです。潜伏期間が2年から8年くらいと言われていますから、今回のに、もし与えていたとしたら符号します。しかしテレビで酪農家は肉骨粉は与えてないと言っているのを見ました。
 農水省が肉骨粉を牛などの飼料にしないようにというおふれをだしたのは96年4月以降、欧州諸国からの肉骨粉等の輸入を禁止したのは、今年1月。おふれなので強制力はないようです。豚や鶏や養殖魚に与えることは禁止されていないし、輸入肉骨粉を食べた豚や鶏の肉骨粉を牛に与えることも禁止されていないという、お粗末行政なのです。

 直接与えなくとも何らかの連鎖経路で行っているかもしれないもです。それすらわからないのが、実体だと思います。千葉で発病したから千葉産のを避ければいいという問題ではないのです。空気感染や接触感染ではなく、異常ブリオンというタンパク質が病原体だと言われています。この病気の肉骨粉を通して狂牛病が広がったというのが定説です。肉骨粉とは、内臓や皮、骨などを引いて高温処理したものだそうです。

 イギリスで始まり、肉骨粉が原因ではないかと言われているのに、きちんとした禁止措置を取らずについに狂牛病を発生させてしまったのは、行政の責任です。慌てて焼却処分にしたりするより何故事前に起きないように対処できないのでしょうか。いつもながらのお粗末さに憤りを感じます。