やさい通信
2001年9月17日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
E-mail:yasai@din.or.jp 
Home Page: http://www.din.or.jp/~yasai/
 

本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。 
  小比企町の鈴木さん    館町の田中さん    伊勢原の亀井さん  
ねぎ
じゃがいも
しその葉&しその実
きゅうり又はししとう又はピーマン
つる菜又はなす
さつまいも


又は○○


  又は又はが多くてすいません。遅蒔きゅうりが出始めました。3週間ほどうまくいくと収穫できます。出始めなので本数が揃うかどうかわからないので、収穫できませんでしたら、ししとう等が入ります。来週は「きゅうり」と書けると思います。
 つる菜も揃わなかったら、なすになります。なすも収穫量が落ちてきました。端境期で野菜の種類も量も少なくなっています。秋、冬野菜へと移行していきます。

 台風15号は、多量の雨をもたらしました。植えたばかりの種が流されないように苦労したと田中さんは言っておりました。被害がそれほど大きくなく助かりました。明神町の川島さんからです。先日の台風は風が強かったので作物への影響は?とご心配いただきました。多少のいたみは気にしませんからと言ってくださいました。今回のは雨も風も強かったのですが、さほど影響がなくすみました。多少のいたみは気にしませんからと言ってくださるお心遣いが、何よりジンときます。

しその葉と実


 今年はしその葉をたくさんお配りしています。鈴木綾子さんから、しその実を使った甘みそが届きました。みそ、さとう、みりん、めんつゆを混ぜて煮た中にしその実をほぐして入れ、煮て甘みそを作ります。割れクルミがあれば、それを入れても美味しいようです。熱いご飯の上にのせて食べるとしその香りがして、何ともいえないおいしさです。鈴木さんの畑で働いているパートの人も美味しくてやみつきだそうです。わらぶきの家の割れクルミを入れたらさぞかし香ばしいことでしょう。



  椎茸生産者、下恩方の礒崎さんの所では、かつて台風で崖崩れが起こり、道が通行できなくなった時がありましたのでとても心配でした。今度は大丈夫だったようですが、猿の被害に頭をかかえている状態です。猿は集団行動をしますので、油断をしますと美味しい椎茸をあっという間に食べられてしまうそうです。猿社会にはリーダーがいて、群を取り仕切っています。人に追われたとき赤ちゃんや弱いのもを先に逃がし、すべてが逃げたのを確認してからリーダーは、逃げるそうです。

  ところが最近の群には立派なリーダーがいなくて、我先にと逃げるそうです。生まれたばかりの赤ちゃんを平気で置き去りにするそうです。群を統率するリーダー級の猿がいなくなったからだと礒崎さんは言っております。何故リーダーがいなくなったかというと、リーダーはみんなを守りきり最後まで留まるので射殺される率が高いのだそうです。そんなで有能なリーダーがいなくなり、赤ちゃんを置き去りにするような信じられない行動をするようになっているそうです。

 農作物を猿の被害から守るため、八王子市のほうで猿害駆除といって射殺をすることがあります。農作物を荒らされては困りますが、さりとて猿を射殺しなければならないとは、情けない気がします。礒崎さんや下恩方一体の農家の方のご苦労を思うとどうしていいのか分かりません。仏壇に上げたお供えまで油断をすると食べられてしまうので、見張りのため猿一団が出没すると出かけることもできないそうです。射殺をしないで追い払う方法なども試みているようですが、うまくいくでしょうか。礒崎さんを気遣うだけで何も手助けする事ができません。猿が十分に生息できる餌場を人間が奪ったのでしょうか。

 


 核弾頭を持つ国へ捨て身で戦争を仕掛けた行為に、幸せだった多くの人々が犠牲になった行為にショックで気が休まりません。報復が報復を呼び戦争が起こらないことを祈るばかりです。湾岸戦争の時以上に日本に米軍基地が、あることを心配しました。辛いので多くを語ることはやめます。では何故書いたかと申しますと、「やさい畑」の会員さんが、15日現在まだアメリカから戻ってこれないのです。19日か20日には戻れるとのことですので、現場に居合わせたのではなく、空港が閉鎖されたので戻られないのだと思います。遠くにいらっしゃる娘さんから電話が入り、真っ暗なお宅にお届けした「やさい畑」のご注文品を回収に行きました。

 おそらくご本人さんから娘さんに戻れない旨、連絡が入り、娘さんが「やさい畑」に電話をくださったのだと思います。「やさい畑」の配送日には戻れる予定で、ご注文くださった野菜や牛乳などの品々、思いもかけない出来事に召し上がっていただくことが、できませんでした。緊急事態で大変でしたでしょうに、「やさい畑」の配送を思い出してくださったのですね。お戻りを指折り数えています。


狂牛病


 狂牛病が千葉県の牛からでましたと報道されています。狂牛病とは牛の脳組織がスポンジ状になり、立つことができなくなる病です。元々は羊や山羊のスクレイピーと呼ばれる病気だったようです。スクレイビーに感染した羊の肉を骨粉にして、牛の飼料にしたのが、狂牛病の発生経路といわれています。草食動物の牛に成長促進飼料としてやったことが問題だったようです。ヨーロッパで発生し、対岸の火のように見ていたのですが、輸入飼料で千葉までやってきてしまいました。

 人への感染ということも詳しくは解明されていないようですが、新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病というのは、牛と同じような症状を引き起こす病気であると言われています。感染が牛かどうか問われているところです。最近ではブリオンと呼ばれるタンパク質が異常化したものが原因とも言われています。異常ブリオンの部位を摂取する事で感染する可能性もあると言われています。

 農水省、厚労省は通常処理された牛肉(筋肉)や牛乳では感染しないと発表しています。脳や精髄から感染するということです。

 関係各位の生産者に改めて情報公開と、見解を求めています。問題が生じないように努力します。

 ニッコー関係のお総菜に使われています牛肉は骨粉や動物飼料はいっさい与えていない牛の肉を使っております。ピーフコロッケ等です。ご安心くださいという報告がとどいております。
 今後も分かりましたことは、すべてお知らせいたします。