本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。
小比企町の鈴木さん | 館町の田中さん | 伊勢原の亀井さん |
ねぎ
葉しょうが
ピーマン | なす | 落花生 |
落花生
生の落花生です。塩をたくさん入れて殻ごと30分以上ゆでて、殻をむいてお召し上がりください。柔らかく煮た後、蜂蜜をまぶして食べてもおいしいかと思います。便秘に効くようです。また、いったんゆでて殻を取り甘辛く煮てもいいようです。昨年の「やさい通信」を読んでいましたら、渡辺クニ子さんからのおいしい食べ方が紹介されていました。殻をむいて電子レンジで5分チン、それをフライパンで軽く2〜3分焦がさないように煎るとパリパリ、カリカリでおいしいということです。
落花生は、花が開いたあと受粉した子房が伸び、地中に潜り込んで実を結びます。それで落花生という名が付いたようです。栄養価が高く、滋養強壮食です。エネルギーが高く、約50粒でご飯1膳分のエネルギーと同じです。ビタミンE、B2が豊富で、肺を潤す作用があると言われています。痰をきり、咳を鎮める働きがあるようです。漢方では、貧血予防、止血、便秘、脚気などの治療に使っているそうです。
9月は秋冬野菜の作付けが始まり、夏野菜も終わりになります。畑を整地するので、野菜が少なくなる時期です。例年端境期をのりきるために伊勢原からとります。心得たもので亀井さんの方では、準備をしてくれています。来週は、サツマイモを入れる予定です。
なす
なすは、細い血管を強化し破れるのを防ぐ成分ヘスペリジン、ルチンなどが多く含まれています。94%が水分で低エネルギー食です。たくさん召し上がっても肥満の心配はありません。ほとんど毎回入っています。和、洋、中、イタリア料理にと幅広く活用できる食材です。
「親の意見となすびの花は千に一つも仇はない」 良い花を咲かせるのには、堆肥の効いた土と太陽の光と育てる人の愛情が必要です。
工場製品と農産物
1年に1度、職員研修をします。今年は澤井さんと木下さんの畑の見学と八王子農業の勉強を講師を招いて行いました。前に工場で働いていた職員の感想です。「工場では如何に時間をかけないで、手間もかけないで作るかが命題だった。農業は時間と手間をかけてやっていく、工業製品を作るのと農業生産は対照的だと思った。」澤井さんの田んぼ1反(300坪ほど)から7俵の米が穫れるとすると、1年かけて300坪ほどの土地から16万円の収入を得ることができるという計算に彼はいたく感銘を受けていたようでした。
300坪ほどの土地をマンションにしたら年間いくらの収入になるか、想像してみてください。生産性を重視して薬漬けにすれば、もう少し効率は良くなるかも知れませんが、しかしそれでも国策が、如何に農業をないがしろにしてきたかを物語っています。
もう一つ工業製品と違うところは、工業製品は不良品を出さないように効率性で可能ですが、農業製品は、どんな技術を持ってしても天候などで不良品ができてしまうことです。台風で果物が落下したり、稲が倒れてしまったりとニュースになるようなことが、起きなくても日常的にあるのです。おいしいものを生産しようといくら頑張っても努力を越えたものの前には、かなわないのが農業です。