やさい通信
2001年6月25日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
 小比企町の鈴木さん   館町の田中さん    小比企町の小杉さん
ブロッコリー
にんじん
なす
とまと
アンデス(じゃがいも)


ブロッコリー


 ブロッコリーはつぼみの集まりです。取れたてをそのまま、お届けしますと夕方には、花が開きポツポツと黄色い点ができます。一度冷蔵庫に入れて、芯まで冷やし込みますと、常温でお届けしても黄色い点が出来ることはありません。鈴木さんと相談して、前日の夕方、鈴木さんがこちらの冷蔵庫に入れるために、一足早く持ってきてくれることになりました。

 緑黄色野菜で、栄養価も高く、ビタミンCはレモンの2倍あります。カロチン、鉄、食物繊維も豊富です。茎は甘みを含んでいます。茎まで食べられます。ブロッコリーをよく食べるようになったのは、ここ30年ほどのことです。70年に入ってから消費が伸び始めた野菜です。

 アメリカ産のが、席巻しています。野菜はお金で買えても、畑と織りなす環境は買えません。地元の農地から出来た物を食べる満足感と味わいながら食べますと、目の後ろに鈴木さんの畑が浮かびあがってきます。

 「遺言をのこしなさい」(清水勇男)という本を読んでましたら、「ピュリダンのロバ」というおもしろい話がありました。一頭の飢えたロバがいて、食べ物を求めてさまよい歩いているうちに、幸運にも干し草の山を発見した。干し草の山は二つあった。右の干し草を食べようとすると、左の干し草の方がおいしそうに見える。左の干し草を食べようとすると、右の干し草のほうがおいしほうに見える。ロバは、二つの山の間を右往左往し、どちらの干し草も食べないうちに、翌朝、二つの干し草の山の間で死んでいた。フランスの哲学者ビュリダンという人が、作った話で、深い哲学上の話だそうです。

 ちょっと興味しんしんの話だと思いませんか。地元産を選択いただき、ありがとうございますとここは、しめます。

アンデス


 最近赤じゃが系のジャガイモを作る生産者が、増えました。肉質は柔らかく、味がしみやすと思います。「パンがなければ、お菓子を食べればいいのに」と言ったとか、言わないとか、真偽はわかりませんが、この言葉を発したと思われるマリー・アントワネットは、ジャガイモの花を身に飾って、ジャガイモの栽培促進に寄与したそうです。とても可憐な花です。

 ジャガイモのカロリーはお米の約半分です。ビタミンが豊富でダイエット食にもなります。ジャガイモは乾燥を好みます。水が付くと痛みが早くきます。ゆえに、ゆでるより、蒸した方が、美味しいのです。



 寝不足の目が、はっと釘付けになるほど魅力的な勉強を始めました。土日、場合によっては、金土日と都内に、朝早くから出かけています。私が一番遠いだろうと自負?してましたら、鹿児島から来ている人や名古屋から来ている人などもいて、びっくりしました。もちろんホテルに泊まりがけです。栃木から2時間かけて通っている人もいます。そんなことより、何の勉強をしているのか、先に言ったらどうなの。と言われそうです。

 死後に関する勉強です。人は必ず死にます。私は人です。私は死にます。遠い将来か、近い将来か、遺伝子によって決められた細胞分裂が終わるまで、生き、そして死を迎えます。私の生きていた身体は物となります。私は、それを土に返したいと思いながら生活しています。骨は骨壺に入れないで散骨などで、自然界にもどすのです。自分の思いがどうしたらかなうのか、それが出発点で、とうとう「生前契約」の勉強を始めてしまいました。

 既成のお葬式にとらわれることなく、自由な葬送と埋葬をコーディネイトするための勉強です。死後の事務処理、資金、年金や保険のことや民法、公正証書、霊柩車、火葬、墓地、遺言、生物としての人等々幅広く勉強しています。われわれが既成事実だと思っていることが、実はそうでないということがあります。例えば、祭壇なども歴史の中でもごく最近のものだと言うことです。祭壇がなくとも霊柩車と火葬場の手配があれば、お葬式を執り行うことができます。自分らしい葬送を行うために法的な手続きや諸々の処理を人にやっていただかなければ、なりません。自分では決してできないのですから。

 自分らしい死を考えることは、生を大事にすることだと思います。どう生きたかの証が、死なんだと思います。一人前になるには、勉強を始めたばかりで、まだまだかかります。将来お役に立てることもあるかと思います。死は、忌み嫌うものではありません。とても大事なことだと思いませんか。