やさい通信
2001年5月21日(月)
福富りえ子
八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
E-mail:yasai@din.or.jp 
Home Page: http://www.din.or.jp/~yasai/


 

本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
小比企町の鈴木さん小比企町の小杉さん 館町田中さん  
ミニレタス
スナップえんどう
キャベツ
ブロッコリー
かぶ


スナップえんどう


 さやごと食べるえんどうです。近年人気の野菜です。この5月の一時期のみ収穫できる野菜で、食べてしまいますと来年が待ち遠しいと思うほど美味しい野菜なのです。筋を取って、たっぷりの熱湯に少量の塩を入れて、色鮮やかにゆであげます。ざるにあげてうちわなどで冷やすとゆですぎを防げます。そのまま食べても甘くて柔らかく美味しいのですが、マヨネーズなどかけて食べてもよいのです。炒め物にする場合は、筋をとってゆでずに炒めます。
 
キャベツ


 春キャベツで柔らかく、先週も千切りにしたキャベツをお皿一杯食べました。ソースもいいですが、オリーブドレッシングも合いました。
 生で食べた方が、ビタミン類が損なわれないでいいのですが、胃壁のためには、柔らかく調理した方が、ベターなようです。熱を加えた方が量的には、たくさん食べることになるので、多少のビタミンの損失は、量で補えます。

かぶ


 毎度、かぶです。今、かぶを食べないでいつ食べるのだ、と言うほどかぶがおいしいのです。かぶには旬が2回あります。春と秋です。春のは生、秋のは煮込みがおすすめです。春のはきめ細やかです。かぶの葉のおいしい食べ方をとよく聞かれます。漬け物、みそ汁の実、炒め物などですか。料理ブックなどにも実用的なかぶの葉料理といったたぐいのものは、あまり載っていません。どうされていますか。極めつけを教えてください。

ブロッコリー


 ブロッコリーはつぼみの集まりです。常温で置いておきますと、すぐに花が開いて黄色くなってしまいます。ポリ袋に入れて、すぐに冷蔵庫野菜室に茎を下にして保存ください。できるだけすぐにゆでてしまうのが一番です。冷凍する場合は、まず平らなパットなどに広げて冷凍して、凍りましたら袋にまとめて入れ、冷凍保存します。

 ゆでる時は、小房に分けてからゆでます。たっぷりの熱湯に塩少々を加えてゆでます。1リットルの湯に対して塩の量は1〜2%が基本です。前にも書いたかと思いますが、ブロッコリーはゆで汁を捨てては、もったいないのです。アクがないので、旨味が汁に溶けだしています。ゆで汁でご飯を炊いてみてください。塩味の効いた淡い緑のご飯がたけます。

 茎の部分も甘みがあって美味しいので、無駄なく食べられます。下の堅そうな所は、切り取り皮を厚くむきます。

日常の中で


 「やさい畑」の卵と牛乳を味わってみたいという方がいらしたので、新しい卵を取りよせ、自分が事務所で飲む用に月曜日に取っているビン牛乳を持って、お届けしました。2歳に満たない子どもがいて、すぐに牛乳を飲みたがったので、その子の母親はコップを2個持ってきて、自分と子どもで飲みました。そこまでは、微笑ましく見ていたのですが、その後がびっくりしてはっきり言って不愉快した。

 なみなみとコップに注いだ牛乳は、一口飲んで放置しっぱなしです。必要なだけ入れて飲めばいいのにと思いました。卵は床に置いておいたので(母親が)、パックごと子どもが落として、割ってしまい捨てる羽目になりました。子どもは好奇心で何でも触ってみるものです。そんなことは日常の中で親なら分かるのではないでしょうか。そのあげく、なみなみと入ったコップ2個を重ねて遊びだし、牛乳は床にこぼれました。牛乳が半分ほど残っていたビンを取り上げ、ビンごと飲もうとして床が水たまりのようになりました。

 母のスカートは牛乳でびしょびしょです。玄関から一部始終を見ていた私は、親に資格はいらないけれど子どもに食べ物の大切さを教えられない大人は、一人前ではないと思ったのです。この食べ物がどうしてここにあるかを考えたなら、生産者の努力を少しでも考える能力があるのなら、卵や牛乳は、ちゃんとテーブルにおいて、少し注いで、飲めたらまた注げばいいことだと私は思うのです。もしコップの牛乳をひっくり返すようなことを子どもがしたら、これは大事なのもだから、
こぼしてはいけないと、子どもに諭すのが親の仕事ではないのでしょうか。

 今日は朝から、人が3人も続けて来たので、子どもが落ち着かないのでと母は私に向かって言い、子どもがしたい放題させていました。子どもにとって牛乳を床にこぼすことは、たぶん楽しいことなんだと思います。楽しくても、してはいけないとこが、あることを時間をかけて示していく忍耐が、親にないのにあきれたのです。論理の飛躍はあまりしたくありませんが、そんな風に育った子どもが、命(人の命ばかりでなく、ものの命なども含む)を大切にする心を持って成長できるのでしょうか。

 たかが卵と牛乳かもしれません。しかし愛情込めて鶏が産んだ卵ですし、牛は自分の赤ちゃんのためにお乳を出したのです。その命を人に渡すため、何人もの労働があって、口にできるのです。ほかした子どもに対してではなく、その母の振る舞いに、20代か30代か知りませんが、大人になってない大人に不安を感じたのです。