やさい通信

2001年4月2日(月)
福富りえ子

八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
E-mail:yasai@din.or.jp 
Home Page: http://www.din.or.jp/~yasai/


 
本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
  館町の田中さん   小比企町の鈴木さん  伊勢原の亀井さん 
ねぎ
ごぼう
宮内菜(みやうちな)
キャベツ
青しそ


お助け野菜(3)


 先週のお約束通り、きゃべつと青しそです。青しそは、亀井さんがソーセージを作るときに使っているもので、岡山から取り寄せているものです。大きさは不揃いですが、無農薬です。しなっとした感じで届くかと思いますが、新鮮ですので水に浸けて頂ければ、張りが出ます。
 香りが高く、ビタミンA・Cを多く含くんでいます。強い殺菌作用があるので刺身のつまに利用されています。つまや薬味として脇を飾るだけではなく、天ぷらや今日のキャベツとのあえ物、漬物、山芋との酢の物など一品料理としても使えます。伊勢原の亀井さんとしていますが、亀井さんが使っているとした方が、正確です。無農薬のしその葉は貴重です。

宮内菜


 この時期お馴染みの鈴木さんの宮内菜です。あまり市販されていないと思います。おひたしやみそ汁の実など小松菜のような料理方法で召し上がってください。油と相性がいいので、油あげや豚肉などと炒め煮などもお薦めです。

 青い野菜


 寺田町の山本さんです。お父さん(たぶんお連れあいさんのことだと思います。)が青い野菜が好きで、箱に入っていると本当にうれしいと「おたより」くださいました。青いものがたくさんある時は、ふんだんに入れてください。と書いてくださっています。葉もののことを青い野菜と表現されているのを読んでなるほどと感じました。葉ものと言わないで、青ものと言うのですね。憶測ですが、青は古来、葉の色をさしていたのでしょうか。青しそというように青となっています。

ごぼう


 中国産のごぼうが増えています。安いのが入ってきて、八王子でもごぼうを作る人がどんどん少なくなっています。ごぼうは掘って収穫するときの作業に手間がかかるので、そのことでも作る人が減っているとも聞きます。正真正銘の八王子産ごぼうです。鈴木さんしか作らなくならないかとても心配なのです。

 繊維質が多く、腸をお掃除してくれる野菜です。ごぼうの旨みは、皮の近くにあるので皮はむかずに、泥をたわしで洗い落とし、包丁の背で表面をそぐように使います。上部はややかたいので、煮のもに適しています。下の方は、ささがき料理、天ぷら、きんぴらごぼうなどが合います。繊維質野菜と油はなじみがよく、油が美味しさを引き出します。油と一緒に使うことで便通効果も増すようです。

「食」とは「生きる」こと


 「やさい畑」で感じたこと、「食」とは「生きること」。これを書いてくださいました戸吹町の太田さんは、もうこの通信を読まれることはないと思います。3月30日に八王子を発って九州に行かれました。ぞうり職人になる夫とともに。30日金曜日引越のその日まで、品ものを届けました。「やさい畑」に入会されたときから、1年後には九州に行くけれど、八王子にいる間は短くても、子供に良いのもを食べさせたいという考えで参加されたのです。毎回、毎回「おたより」を書いてくだり、引っ越してしまわれるという思いから、よく取り上げました。書いているお母さ
んの横にお子さんが居るらしく、時々丸や線が書き加わっていました。大きくなって機会があれば、見せてあげたいという気がしますが、おそらくもうお会いする事は、ないでしょう。

 太田さんの文章です。食べ物の質は、私たちの体のそごく影響している。見えないところが、すごく大事なんですね。自然に近い条件の中で育ったものは、体を健康に保ってくれるので感謝して食べることが出来るのです。そして体の調子もいいので気分もいい。なんか当たり前のことに思えるけど、私たちの周りには食べ物みたいなものが多いのです。食べ物=体です。母親として子供に正しい知識を教えていく責任があると思いました。そして地球に暮らすものとしてとても正しい“食”をする責任があるとも思いました。

 ちょっとくすぐったいのですが、そのまま書きます。
本当に、本当に、地球(大地)の恵と愛情のこもった食べ物を届けてくださり、ありがとうございました。このつながりを大切にこれからも暮らしてゆきたいと思います。