やさい通信

2001年1月29日(月)
福富りえ子


八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
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Home Page: http://www.din.or.jp/~yasai/


 
本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
  館町の田中さん   小比企町の鈴木さん
白菜
大根
長ねぎ
小松菜
ターサイ


白菜


 狭間町の柏木さんからです。大阪育ちの私は、やはり「みずな」が、食べたい!!  「みずな」は「みぶな」と別のものです。 関西ではポピラーな野菜で、白菜よりみずなをよく食べました。こちらではほとんど見かけませんが、大阪では、家庭菜園でも作っている人がいました。「霜が降りたみずなはおいしい」と子供でも知っています。とのことです。
 私は、「みずな」「みぶな」「きょうな」などの違いがよくわからなくて、食べ方も知らないで、館町の田中さんとお付き合いする様になって、多少食べ方など、知るようになったものですから、「みずな」と「みぶな」の違いもお恥ずかしいのですが、よくわかりません。私はずっと神奈川県の育ちで、「みずな」も「みぶな」も子供の頃、食べた記憶がありません。生活文化って生きづいているのですね。

 いつも見ています野菜百貨には、「みぶな」→京都府壬生地方で栽培されていた「みずな」が変化して生まれたもの。「みずな」と違って葉に切りこみがなく、細長いスプーンのような形をし、茎は細く、色もみずなよりやや濃い緑色をしている。
 「みずな」→細かい切れ込みのある鮮緑色の葉と真っ白い茎が特色。関東では切れこみが浅く、巾広のが栽培されており、「京菜」と呼ばれている.

 今回の白菜は、真冬取りの白菜で、丁度、今回1回分程度しか作付していません。来年にむけて、田中さんには、是非とも「みずな」の話しをしておきます。本場関西で栽培されているような、葉の切れこみの深いのが、作付出来るかどうか、相談したいと思います。

ふるきゃら公演


 1月25日、八王子いちょうホールでふるさときゃらばん主演のミュージカル、「瓶ヶ森の河童」が上演されました。私は上演のための実行委員会メンバーとして、券の販売などのお手伝いをしました。お米の生産者、澤井さんが実行委員長でした。お薦めのミュージカルでしたが、800人の席を一杯にするのは、なかなか大変です。やさい畑の会員さんも見に行ってくださった方がいらっしゃいました。

  各地に残る河童や天狗伝説、河童は本当にいたのでしょうか。生態系の頂点に立つ人間は、侵してはいけない領域まで踏み込んでしまいました。河童が去ろうとした時、きれいな水と緑を残し河童が住める環境を作ることを約束する人間、そんなミュージカルでした.最後にナレーション役のフクロウが、今日河童を見たことは、誰にも言ってはいけないよ。と言って幕が閉じました.いつもは大人だけを対象にしたミュージカルを上演している劇団ですが、初めて5才以上を対象に行いました。まだまだ各地で上演されます。機会がありましたら、ご覧ください。

 どこの劇団にもファンは、いると思いますが、ふるきゃら劇団を追っかけている大人達は、いつも私が付き合っている人達と少しばかり違って、会話に戸惑うことがあります。「私、キャベツは薬がかかってないと食べないの」「納豆には、化学調味料をかけるとおいしい」などといった会話には、返事ができないのです。
きれいな川を残そう、食物連鎖を人間が断ち切ってはいけないというテーマの劇の追っかけ人が、薬のかかっていないキャベツは食べないというのに、自分自身矛盾を感じないところが不思議です。

 前出の柏木さんです。毎回野菜についた虫たちが苦手で、野菜洗いに四苦八苦していましたが、子供たちの虫に対する反応に少しばかり感動し、今では虫がついていないと、ちょっと肩すかしのような気もします。子どもたちは、はじめ「うわ、こわい」と言ってましたが、「虫も野菜食べるんだね」「おいしいんだねー」「お母さんどうして、その葉っぱすてちゃうの」(恥ずかしながら、以前はあんまり虫くいのところは、捨てることもありました)などという言葉を聞いているうちに少しづつ考えが変わってきたように思います。見かけのきれいな野菜でなく、本物の味がする野菜をこれからも作ってくださいね。

 きっと柏さんの家の子どもたちのような子が、大人になると、青い地球は、きれいな姿で、虫も河童も住める世界を作り出しているに違いありません.未来に希望が持てました.私も感動しました。ありがとう。鈴木さんや田中さんたちのお野菜たくさん食べて大きくなってください。