やさい通信
2001年1月15日(月)
福富りえ子

八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
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本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。 
  館町の田中さん   小比企町の鈴木さん小比企町の小杉さん
白菜(1/2)
里芋
ネギ
春菊
ミニレタス
ミニ大根





 8日は大雪でした。玄関からでようとしたら、階段がスロープになっていて道路に行かれないではありませんか。階段がすっぽり埋まってしまったのは初めてでした。雪かきをしないと出勤もできない状態でした。生産者もそれぞれに創意工夫をして野菜は、事なく出荷出来ました。又、降りそうな予報です。(これを書いているのは、13日)心配です。

大根


 先週のは、田中さんのでしたが、今週のは、小杉さんのです。大きな大根を半分にするより、ミニ大根の方が近頃人気です。
大根には咳を止めたり、殺菌力があります。刺身のツマにするのは、胃液の分泌を促す酵素や辛味成分が豊富なためで、食中毒を防ぐ効果があります。先人の知恵は素晴らしいです。ツマは飾りものではなく、ちゃんと意義があるのです。一緒に食べると良いのです。

 ビタミンCは、おろして30分すると20%減少します。2時間置くと50%損なわれます。大根おろしは、食べる直前に作るのが良いようです。
白菜


 ご飯離れが進んで1番食べなくなった野菜が、大根と白菜です。漬物、なべ物、煮物、あえ物と冬にはなくてはならない野菜です。たっぷりとお召し上がりください。

青い野菜を食べなければ生きていけない


 朝日文庫の「食べ物さん、ありがとう」を1月注文で取り上げました。それは、食べ物は全て、太陽の光と暖かさを受けて、母なる大地、母なる海から誕生する。そうして、人間や動物がそれらを食べて生きているわけだが、川島先生は一つ一つの食べものに一つ一つのイノチがあることを、私たちに教えてくださっているような気がする。例えば、青野菜一つにしても、その青い素である葉緑素が、人や、動物の赤い血である血色素と、ほとんど同じ分子構造式を持っていることである。そうして、体の中で、ある部分が一分子だけ入れ替わって、葉緑素から血色の変わるのである。だから赤い血を持つすべての生き物は、青い野菜を食べないと、サラサラした血が生まれないのだ。
 という前書きから始まります。

 興味深かったのは、シマウマを倒したライオンが、シマウマのどこから食べるのかというくだりです。あおむけにひっくり返し、肛門のところから食い破って、内臓をズルズル引っ張り出す。それを横に積み上げていく。そのうち緑色をした腸が出てくると、やっとそこを食べ始めるというのです。これはアフリカに行って実際に見たことだそうです。

 赤い血を持つものは、青い野菜を食べなければ生きていけないということです。肉食動物もちゃんと草食動物を介して青い野菜を食べているということです。だからこそ「食べ物さん、ありがとう」です。本屋さんにもあります。お時間がありましたら是非お読みください。