| やさい通信
2000年6月12日(月)福富りえ子
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本日の「私のやさい畑」は、下記の6品目です。
小比企町の鈴木さん | 館町の田中さん | 小比企町の小杉さん |
葉付きにんじん
ほうれん草 |
なす
葉ねぎ
いんげん | キャベツ |
葉付きにんじん
今年も葉付きにんじんの季節が巡ってきました。虫がかっぽする時期です。「やさい畑」にご入会くださる方のお店に、チンゲン菜を持って行きました。チンゲン菜ですと言って新聞を広げると出てきたチンゲン菜の葉の上に大きな青虫(名前は違うかも知れません)がしっかりはっていました。新聞紙のはしを切り取り虫を取りましたら、お薬がかかってないからですねとおっしゃってくださり、安堵しました。
にんじんの葉は、天ぷらにするとおいしいです。洗ったにんじん葉をしんなりするまで炒めて、しょうゆかめんつゆ、みりんなどを入れて、葉が柔らかくなるまで、炒めます。チリメンジャコ、かつぶしを入れて、水分がなくなるまで炒めます。火を止めて、炒りごまを混ぜ合わせて出来上がりです。
鈴木俊雄さん 読売新聞で紹介される。
5月30日、受粉や害虫駆除に昆虫活用 広がる環境保全型農業 ということで鈴木俊雄さんが紹介されました。ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
農薬や化学肥料を減らした農業は、農産物の安全面ばかりでなく環境問題として注目されている。鈴木さんは、ハウスのトマト栽培の受粉に化学資材を使わずマルハナバチを使っている。又、オンシツコナジラミが発生した時は、天敵のオンシツツヤコバチを使い25年、無農薬、減農薬で作物をつくっているという記事です。
自然のなかで、自然のままに豚を飼う。
あまりご存知ないかも知れませんが、「びれっじ」という農村と都市の交流ネットワークマガジンという雑誌があります。その中の、知って欲しい私の農業、聞かせて欲しいあなたの農業に、「ぶぅふぅうぅ農場」の中嶋千里さんが載っています。35号です。
町中で育った中嶋さんが、有吉佐和子さんの「複合汚染」が話題を呼んでいる頃、エコロジー運動へと足を踏み入れ、農業への思いが放牧養豚と畑作を柱とする共同体をはじめる。通いで作業を始めるが、豚の病気、死、週に1匹づつ来る死。関係がぎくしゃくして、1年半で分解してしまう。都会に仲間が戻り、残ったのは借金。独学で養豚と加工技術を学び、農場、加工、流通までこなす「ぶぅふぅうぅ農場」を設立と放牧を始めるきっかけから掲載されています。
南アルプスのふもとで放牧を営む中嶋さん、金曜日にいつも翌週に配る豚肉を自らトラックで事務所まで運んできます。今日は眠いと思ったら、午前3時頃豚の出産があったんだとこともなげに言っています。今時分は大丈夫だそうですが、冬場は、凍死しないようにしたり、カラスにつつかれて殺されないように出産には大体立ち会うそうです。
有機がブームになると言っては、語弊があるかもしれませんが、誰も有機などと言わなかった時代、それより鼻で笑われれた時代と言った方がいいような時代から、安心して、身体にいいものをと作り続けてきた努力が、今我々の食糧となっているわけです。
雑誌を引用すると、僕らがやってきた有機農業は、決して農産物だけが行き交う関係じゃない。農薬や化学肥料を使った方が楽なのにわざわざ労力のかかる方を選択する。だから、そこに食べる側も協力してくださいと。(略)そこでお互いの立場を理解しながら農産物を作っていきたい。そうでなければ有機農産物なんて絶対になりたたないんだと。