やさい通信
2000年3月27日(月)福富りえ子

八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
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Home Page: http://www.din.or.jp/~yasai/

 
本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
小比企町の鈴木さん
小比企町の小杉さん 館町の田中さん 
   伊勢原   
小松菜
宮内菜(ミヤウチナ)
ほうれん草
八ッ子
又は、たくわん
 亀井隆さん

トマト
宮内菜


 鈴木さん定番の宮内菜です。何年も「やさい畑」の野菜を食べている方は、今年は宮内菜の出が遅いと思いませんでしたか。
 気候の影響でしょうか。やや遅めです。おひたし、みそ汁の実なども美味しいのですが、油と良く合います。油揚げや豚肉と炒め煮など小松菜の料理方法と似ています。小松菜と宮内菜の組み合わせセットはどうかと躊躇しましたが、他に出来てる野菜が無く、同じ様な料理方法で食べる野菜の取り合わせになってしまいました。そんなことはない、とおっしゃるあなた、料理人のエキスパートです。

 小松菜は、葉先を鳥がついばんでしまいました。先が無いのがありましたら、鳥が先に食べてしまったものです。すいません。山の端にある畑に育った小松菜です。

八ッ子


 八ッ子は八つ頭の子いもです。八つ頭そのものが、全国的にもあまり生産されていないので八ッ子は、ほとんど食卓にあがる機会がありません。田中さんは毎年作っていますが、正月用にも需要が少ししかありません。食生活の変化ですとか、煮物を作る習慣が減っている中、おせちにも使われなくなったようです。
 八ッ子は皮ごと洗い、塩ゆでして皮をむきながら食べます。簡単に醤油だけつけて食べてもいいですし、田楽風なものをつけてももいいですし、お好みでどうぞ。

 八ッ子の量がないので、無作為に八ッ子か、たくわんが行きます。家庭の味、無添加品です。加工品は加工の手間がかかりますので、値段が張ってきます。量的にはボリュウムはありませんが、それなりの対価の量です。

「やさい畑」の野菜は、「おっ」と思うほど……


 諏訪町の望月まゆみさんからです。「やさい畑」の野菜で白菜漬けをして美味しかったと「おたより」くださいました。同時に他の宅配の白菜が届いて見かけの違いに驚かれたということです。
 
 他の白菜は、葉も立派で堂々としたものでしたが、味は全く違ったそうです。種類が違うのか、「やさい畑」のものは、見かけは「おっ」と思うほど葉っぱはボロボロでしたが、漬けてみると本当に甘く、塩のみでも充分おいしく、昔食べたあの味が自分で漬けて食べられるとは、大満足でしたと書いてくださいました。同時に食べた味の違いは、歴然としていました。鈴木さんと田中さんとにFXAしました。

 葉先が、霜にやられて、少し葉先をそいだもののことをおっしゃっているのだと思います。
何かで読んだ事がありますが、消費者が野菜を買う基準の1番が、見かけ重視だというのです。味は3番目というのです。買うときに味は見ただけでは、わかりませんので、見かけで選ばざるをえないというのも理解できないわけではありません。が、それでいいのでしょうか、と問いかけをした生産者と消費者が、市場流通にのらない美味しい野菜の価値を認めあっているのです。「やさい畑」の八王子野菜を食べる原点です。

 何故見かけ重視志向になったかと言えば、もともとは農林省の規格が、流通に便利なように、箱に収まるように決められたからにすぎません。野菜の個性化をなくし、農薬漬け野菜が席巻すれば、葉先がボロボロ野菜は、価値の無いものと位置づけられてしまいます。きれいな?ものが市場価値が高くなり、安全性は追いやられます。見かけより、ボロボロ葉でも美味しい物をという価値基準を認めて、大満足と言ってくださった望月さんに感謝です。本当に美味しく甘みのある野菜は、土がきちんとしてないと出来ないのです。