やさい通信
2000年3月20日(月)
福富りえ子

八王子市東浅川553
TEL: 0426-68-3501
E-mail:yasai@din.or.jp 
Home Page: http://www.din.or.jp/~yasai/

 
本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
 小比企町の鈴木さん 
 小比企町の小杉さん 
    伊勢原    
ねぎ
からし菜
ほうれん草
 亀井隆さん
亀井広行さん

さといも
 
きゅうり

からし菜とねぎと


 からし菜とねぎとほうれん草と同じようなのが続いています。今、八王子で取れるのは、これくらいの物しか在りません。他から取りますと輸送料がかかりますし、朝取れとはいきません。車で1〜2時間ほどの距離ですが、八王子産のように取って直ぐ生産者が運んできてくれるというわけにはいきません。片道1時間30分かかるとしますと往復で3時間、荷を積んだり、降ろしたりで1時間かかるとすると、宅配便などに輸送を頼む事になります。朝、野菜がちゃんと届くか、来るまで心配です。

野菜を切ってセットに入れるということ


 初沢町の遠山さん、2月24日の半分に切った白菜の切り口が1センチほど盛り上がっていたとのことで、日数のたった物ではないかという「おたより」いただきました。もうしわけありません。生産者にFAX送っていろいろ原因究明してみましたが、原因は分からないのです。

 分かることは、あの日は、鈴木さんの方で切ったのではなく、朝こちらで切ったものです。収穫最後の白菜で前日まで畑にあったものです。こちらには、その日に必要な数を事前にFAXしていますので、その数だけしか入荷されません。野菜を2日置くということは、八王子産に関してはありません。収穫終わりになりますと白菜の場合外葉や上部がだんだん傷んできますので、そこを取っての出荷となります。葉物のように種を蒔いて大きくなって全部収穫して終わり、というのもと違って数ヶ月畑にあって必要量収穫していくというのもは、最後も最後のものは、いつも評判がよくないような気がします。

 例えば、大根ですが、地表から出た部分が、厳寒期に凍らないように1度収穫したものを埋めておきますが、そうしますと表面がザラザラとして掘りたての様なみずみずしさはありません。こういうのもは市販されていませんし、見た感じ決して新しく感じません。古い物が来たとお叱りもあります。八王子では厳寒の時の大根は、こうして食べます。縦横な流通機構が巡らされている昨今、こんな風に保存しなくとも大根はいくらでもあります。こんな保存野菜は消え去る運命なのでしょうか。白菜も全部収穫して、保存して外葉を取り必要量づつ出荷するという方法もあり、それだと霜がかからないという利点があります。厳密には、取りたて野菜とはいえません。鈴木さんも田中さんも年明けまで畑に置いておきますが、こんど理由を聞いてみたいと思ってます。八王子産を食べるという難しさを感じる事例です。

 遠山さんがおっしゃる通り、切り口が盛り上がったものは、日数が立ったのもという判断をされるのが普通だと思います。至らなかったようで、すいません。更にこの件に関しては検証が必要だと思っています。ご迷惑おかけしてすいません。
 
 もうひとつ野菜を切るということの是非です。白菜やカボチャなど価格の張るものは、切ってセットに入れています。切ることに抵抗のある方もいらっしゃるかと思いますし、量的には切った方がといいとおっしゃる方もいらして、様々な生活実態の中、難しい決断をする場合があります。

 遠山さんが言われるように自然に近い状態で保存しないと痛みが早く進みます。5種類の野菜をボックスに入れるというのは、大変有り難いのですが、その日の内に全部頂けるわけではないので、できるだけ丸のまま持ってきて頂けないかと考えています。とも言われております。ごもっともですが、なかなか、そのように出来ないのが実態です。一応最低5種類を確保して、1000円に納めるというラインを崩すことが出来なくて。品数を減らしても丸々入れるかどうか、課題だと思います。