やさい通信
2000年2月7日(月)
福富りえ子


八王子市東浅川553
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
  館町の田中さん  
 小比企町の鈴木さん 
白菜
ねぎ
小松菜
にんじん
ほうれん草
にんじん


 にんじんが、たくさん出来ています。
 JICE(日本国際協力センター)のインドネシア中小企業支援研修で2月4日にインドネシアの方が、「やさい畑」に研修に来ました。今回で2回目です。総勢20人の方が、見えました。アグリビジネスの関係者と公務員です。午前中は、「やさい畑」の事務所にいて、午後は小比企町の鈴木さんの所へ出かけました。堆肥作りや苗を見たりしましたが、綾子さんとパートの人が、にんじんを抜いていましたら、一緒に抜いてくれました。葉は枯れてましたが、ほくほくの土から、オレンジ色したにんじんがするすると出てきました。小比企丘陵は、晴れ渡り、遠目に民家を望み、北風が野菜に旨味を添えるがごとき、冴え冴えとした時でした。

 私も何度か、外国に勉強に行きましたが、とても丁寧に迎え入れてくれ、歓迎してくれたことが、忘れられません。その時、仕入れた知識が、今も役立っていることを思うと、自分が迎え入れる立場に立ったのだから、お役にたてるように、折角いらしたのだから何か参考になる体験をしていただければと努めさせていただきました。

  ところでにんじんですが、約50グラム食べれば、1日に必要なビタミンAが摂取出来ます。バターや油と一緒に調理すると、カロチンの吸収が進みます。

ほうれん草


 事務所でゆでた鈴木さんのほうれん草をインドネシアの方にお出ししました。シンプルにゆでて醤油をかけて食べるだけのものです。そのものの味を確かめるのには、シンプルなのが一番だからです。有機栽培の甘みのあるほうれん草です。「おいしい」と日本語で言ってくださいました。インドネシアにもほうれん草はあるそうです。米が1年に2〜3回できる温暖な地なので、野菜なども育ちはいいようです。

 ちょっとおもしろかったのは、ミカンと水俣のオレンジセットをあれこれお出ししたのですが、ミカンを食べるとき日本の人は、皮を花形にむいて食べるが、インドネシアの人は、半分にミカンを皮の上から割って中を食べる、どうして花形に開いて食べるのかと質問されたことです。
 今まで一度もミカンを花形に開いて実を取りだして食べるということに、意識を集中したことがありません。無意識に食べてました。親から知らない間に受け継いで、考えることなくそうして食べていると答えましたが、これが地方、地方に受け継ぐ文化なんだとミカンの皮で感じました。

 ミカンの皮のむき方一つにこんな違いがあるのだから、文化の違いを尊重し合うということは、努力がいることだと感じました。みんな違ってみんないいの精神でいけば対立なんて起こらないはずですよね。
国会

 野党がボイコットして与党だけで、数の暴力で審議を進めてしまう国会が正常だと言えるのでしょうか。民主主義の原点ともいえる議員数削減をきちんとした審議もしないで決めてしまうあり方に憤りを感じます。議員の数は少なければ良いというものでは、ありません。国民の多様な意見を反映するには、見合った数の議員が必要です。

 多少の人数を減らしても、いかばかりの経費削減になるのでしょうか。無駄な公共事業を見直した方が、よっぽど合理的です。経費削減と民主主義は同じ秤にのるものではありません。