やさい通信
2000年1月17日(月)
福富りえ子


八王子市東浅川553
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本日の「私のやさい畑」は、下記の5品目です。 
  館町の田中さん  
 小比企町の鈴木さん 
 小比企町の小杉さん 
みぶ菜
ミニサニーレタス
大根
白菜
日本ほうれん草

大根


 保存していた大根です。土から出た上の部分か霜で凍らないように一度掘り起こして、埋め戻したものです。そのため抜きたてと違って表面がざらざらしています。掘りたて野菜というのにあたりません。鈴木さんからは毎年、この埋め保存大根が、厳寒期になるとでます。毎年とっていらっしゃる方は、ご存知でしょうが、はじめての方もいらっしゃいますので、書かせて頂きました。野菜が品薄になる時期に重宝します。

ミニサニーレタス


 雨よけをかけて、作ったサニーレタスです。間引かないで作りました。小ぶりなのでミニサニーレタスです。ミニサニーレタスという品種ではありません。味はサニーレタスに劣るものではありません。ご賞味ください。

 日本ほうれん草


 やさい畑の生産者では、唯一小杉さんが毎年作っています。葉に切れ込みが深く根元の紅色が鮮やかです。アクが少なくおひたしにむいています。

有機農産物っていう言葉


 JAS法が4月から改正されます。有機農産物の認証制度というのが創設されます。第三者の認証機関が生産者からの申請で、認定するものです。4月からは有機と表示できるものは、認定されたものだけになります。

 確かに現在は、有機と言う言葉が、あいまいに使われています。化学肥料の中に有機肥料を入れたらもう有機栽培ですと言っているものもあるようです。だからといって新たな利権構造を生む可能性のある認定制度が最良のものなんでしょうか。

 1品目を作付けするたびに認定していったら、生産者の負担する認定料は、ばかになりません。それを品物の価格に上乗せするとしたら、高い野菜を買える人だけが、有機野菜を食べられるということになりかねません。

 農薬、化学肥料を3年間使わない圃場で作られたものというのが、認定の基準の1つですが、現在の農地で、これにあてはまる農地が、どのくらいあると思いますか。モンスーン地帯の日本で、無農薬で、3年間続けるとしたら、無収入を覚悟でやらなければならない年もでてきます。その保証はどこもしてくれません。

 無農薬、無化学肥料ということで、認定された野菜が外国から入ってきたら、そちらを選びますか。消費者がその選択をしていったら、国内農業はますます衰退を余儀なくされます。農業は言うまでもなく、大事な食糧生産の場であるだけではなく、環境に寄与し、オープンスペースとして、安らぎを与え、子どもの育つ地域になくてはならないものです。約7割を自分の食糧を外国に頼っていいのでしょうか。先進国(この言葉は嫌いですが、分かりやすいかと思ってあえて使いました)で食糧自給率が、こんなに低い国はありません。食糧生産は、何より大事にされています。

 ですから、大事なことは、お墨付きがあるかどうかではなく、自分の目で、感触で安全性を確認できるかどうかです。地域で無駄なエネルギーをつかわず食せるかどうかです。あなたはどちらを選びますか。