☆実艦解説
Z39は、1936A(臨戦型)に含まれる駆逐艦で、1943年8月21に竣工しました。15cm48口径水雷艇砲を主兵装とする大型駆逐艦で、第二次世界大戦を生き残りました。
戦後、DD-939としてアメリカ海軍に接収され、1947年にはフランス海軍に引き渡され、フランス海軍で現役で使用されている駆逐艦クレーベル(元Z6)、オッシュ(元Z25)、マルソー(元Z31)の部品と利用とされました。その後、作戦可能な状態に復旧されることなく、1953年に解体されました。
模型では、バルバラ改装後、1945年の最終時を考証して作成しています。
◎Z39 要目
基準排水量2,757tt 全長:127.00m 水線長121.99m 最大幅:12.00m 吃水3.92〜4.62m
機関:ヴァーグナー式高温高圧缶6基 ヴァーグナー式高温高圧オールギヤードタービン2基 2軸
燃料 重油最大835t 機関出力:70,000hp 速力:36〜38.5ノット
航続距離:2,950海里/19ノット
乗員数:士官11〜15名 兵員305〜321名
兵装:15cm47口径水雷艇砲 連装1基 単装2基
37mmM42連装機関砲6基 37mmM43単装機関砲2基 20mmC/38四連装機関砲2基 連装機関砲2基 単装機関砲2基
53.3cm四連装魚雷発射管2基 爆雷30発 機雷60発
☆制作
作例は、タミヤ1/700 Z級駆逐艦(2隻入り)を元に、プラ材で改造を行っています。
船体は、乾舷が足りないので、船底版を貼り付けた後、1mmプラ板を貼り付けています。
艦首形状をクリッパーバウに整形、船首楼を削り込んでフレアを付けています。
船首楼より後半の船体は、金型の抜きの関係で、下すぼまりの船型に成っていますが、実艦ではタンブルホームが着いていますので、ポリパテを盛りつけてそれを再現しています。舷外電路は0.3mmプラ棒と0.25mm×0.5mmプラ棒で再現しています。
甲板上は、前部煙突基部をプラ材で拡大、魚雷発射管装備部分に0.75mmプラ板を貼り付けて位置を高めています。
後部煙突は小さいので、もう1隻の前部煙突から作り直しています。
今後、予備魚雷格納庫の設置、上部構造物の工作に移る予定です。