タミヤ1/700 駆逐艦フレッチャー改造 アメリカ海軍 駆逐艦スティーブンス（1943年） 斜前から
タミヤ1/700 駆逐艦フレッチャー改造 アメリカ海軍 駆逐艦スティーブンス（1943年） 横から
タミヤ1/700 駆逐艦フレッチャー改造 アメリカ海軍 駆逐艦スティーブンス（1943年） 斜後から
☆実艦解説
この艦は1942年、フレッチャー級駆逐艦の一隻として竣工しました。当時、アメリカ海軍は駆逐艦への水上機搭載を研究しており、その結果、試験的に、フレッチャー級駆逐艦の中から4隻、DD-477プリングル、DD-478スタンリー、DD-479スティーブンス、DD-480ハルフォードを、5インチ単装砲を1基撤去してカタパルトを搭載し、水上機を搭載しました。
1943年前半には実際に水上機の運用を行いましたが、駆逐艦レベルの小艦艇では水上機の運用は難しく、殆ど通常の艦隊型駆逐艦として活動を行いました。
結局、この4隻は、1943年末の改装により、通常の5砲塔型フレッチャー級駆逐艦に戻されています。
されました。
模型では、スティーブンスの1943年3月の状態で作成しました。カタパルトと水偵を搭載した姿です。
◎スティーブンス 要目
基準排水量2,250tt 全長：114.74ｍ 水線長112.47m 最大幅：12.00ｍ 吃水4.19m
機関：バブコック&ウィルコックス式水管缶4基 ジェネラルエレクトリック式オールギヤードタービン2基 2軸
燃料 重油491t 機関出力：60,000hp 速力：36ノット
航続距離：6,700海里／15ノット 3,450浬／30ノット
乗員数：280名
兵装：5インチ単装両用砲4基、エリコン20mm単装機関銃8基、21インチ5連装魚雷発射管1基
艦載機：OS2U キングフィッシャー水上機1機
☆制作
作例は、タミヤの、1/700 駆逐艦フレッチャーを改造しました。素性の良いキットで、艦後部以外はプラ板で水密扉を上構に追加した程度で、ほぼ素組です。
参考資料としては、「Shipcraft8 Flecher class destroyers」に掲載されているスティーブンスの図面と写真を参考にしましたが、図面はクレーン基部の形状が、ハルフォードに近いようで、実艦とは異なります。
艦後部、カタパルト搭載スペースは、上部構造物を削り、甲板形状をプラ板で修正しました。
舷側のエリコン20mm機関銃座は、クレーンの搭載のため後ろにずらされているので、ブルワークを切り取り、再接着して移設しました。同じく移設されている舷側の爆雷投射装置は削り取ります。
艦橋前に増設された20mm単装機銃座は、プラ板で作成しました。艦尾に設置された40mmボフォース連装機銃座は、オプションパーツで付属している洋梨型のものを接着しています。
5インチ単装砲、21インチ5連装魚雷発射管、エリコン20mm単装機関銃、40mmボフォース連装機関砲、MK.51射撃指揮装置、MK.12レーダー、爆雷投射機、爆雷投射軌条、装填演習砲は、ピットロードのアメリカ海軍 WW2武装セットVのパーツを、艦橋後部の旗箱は現用艦艇武装セットXの部品を使用しました。
カタパルトとクレーンのトラス部分は、ゴールドメダルモデルのエッチングパーツ、PE-3 WW-2 米海軍戦間用から、前期型カタパルトと、ボートクレーンを流用しています。クレーン基部はプラ材で作成、クレーンの支持構造は資料の図面とは違うようなので、写真を見て作成しましたが、1.5mm程度後ろに取り付けた方が良かったと思います。
SC-2電探は、ゴールドメダルのエッチングパーツから流用しています。
塗装は、メジャー21状態で作成しました。デッキブルーと全体のネービーブルーに色調差があまりないため、ネービーブルーにタンを足して明度を上げて塗装しています。
舷側の艦番号デカールは、最近再版されたピットロードの護衛駆逐艦のものが品質が良かったので流用しました。艦尾軍艦旗はゴールドメダルの軍艦旗デカールを使用しています。
キングフィッシャーはピットロードのサウスダコタ付属のものをいただいて使用しました。国籍マークのデカールは、ドラゴンの艦載機セットのデカールの、両方の袖を切り落としたものを使用しています。
☆塗装
塗装に使用した塗料は以下のとおりです。
・船体色 ネービーブルー(14) 2＋タン(44)1
・喫水線色 タイヤブラック（137）
・甲板色 ピットロードカラー PC-13 WW2 米海軍デッキブルー
・艦載艇内部 タン(44)
かっこ内はミスターカラーのナンバーです。