タミヤ1/700改造 中華民国海軍 潜水艦 海獅





☆実艦解説
  海獅は元アメリカ海軍の第二次世界大戦時の艦隊型潜水艦、テンチ級 カットラスとして、1945年3月竣工しました。
  第二次世界大戦後、GuppyU型改造が施され、水中高速潜水艦へと改装されています。
  1973年に同型艦の海豹と共に台湾海軍に対潜標的艦として移管されました。移管当初、魚雷発射管には封印がされましたが、その後使用可能状態に復元されていると言われています。
  老齢化が激しい本級は、代艦が望まれて久しいですが、ディーゼル潜水艦を建造可能な各国が、中国への政治的配慮を重視している状況で、まだしばらく現役にあると考えられます。
  
  作例は、水線上は写真、水線下はGuppyU艦の資料を見つつ、海獅の現在の姿を再現しました。


◎海獅 要目
水上排水量:1526t 水中排水量:2,420t 全長:93.70m 最大幅:8.29m
機関:フェアバンクス・モ−ス式ディーゼルエンジン4基 エレクトリック・ドライブ推進2軸
機関出力:計画5,400馬力 速力:水上18ノット 水中15ノット
水上航続距離:現状不明
安全潜航深度:120m以下?
乗員数:75名
兵装:53.3cm艦首魚雷発射管6基 艦尾魚雷発射管4基


☆制作
  作例は、タミヤ1/700 ガトー級潜水艦を使用しました。元キットは、ビルジキールがない以外は、ガトー級潜水艦の姿を良く現しています。
  艦首は、ポリパテを詰めて削り込み、Guppy改造による艦首形状の変化を再現しました。ソナードームはプラ材で追加しています。
  船体舷側のフリーフラッドホイールは、ポリパテで塞ぎ、成型しました。
  艦橋は、プラ材とポリパテで作成し、ジョーワールドのエッチングパーツで窓枠を付加しています。艦橋上の潜望鏡は、プラ棒で再現しました。
  艦番号のデカールは、ピットロード1/700 アメリカ護衛駆逐艦付属のものを流用しました。

☆塗装
    塗装に使用した塗料は次の通りです。
・船体色 セミグロスブラック(92)
・推進軸、潜望鏡 シルバー(8) ・推進器 ゴールド(9)

  かっこ内はミスターカラーのナンバーです。本来は艦橋横と艦首に艦番号が白で記入されていますが、今回の作例では省略しました。

タミヤ1/700改造 中華民国海軍 潜水艦 海獅
タミヤ1/700改造 中華民国海軍 潜水艦 海獅塗装前
追加したビルジキール、削り込んだ艦首、新造した艦橋に注目。


タミヤ1/700改造 中華民国海軍 潜水艦 海獅
タミヤ1/700改造 中華民国海軍 潜水艦 海獅 横より

タミヤ1/700改造 中華民国海軍 潜水艦 海獅
タミヤ1/700改造 中華民国海軍 潜水艦 海獅 斜後より

タミヤ1/700改造 中華民国海軍 潜水艦 海獅
タミヤ1/700改造 中華民国海軍 潜水艦 海獅 斜前より

◎参考資料
・「The Fleet Submarine in the U.S.Navy」 出版社 Arms and Armour Press
・「U.S.SUBMARINES SINCE 1945」Norman Friedman著 出版社 Naval Institute Press



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