HPモデル ドイツ海軍 砲術練習艦ブルンマー





☆実艦解説
  1930年代中盤、対空兵装の練習艦として建造されたのが、砲術練習艦ブルンマーでした。
  ブルンマーは同時に、ヴァーグナー式高温高圧缶及びヴァーグナー式高温高圧タービンの試験艦としての性格を持ち、その技術情報は1934年計画の34型及び34A型駆逐艦、戦艦シャルンホルストなどに流用されました。また、戦時には機雷敷設艦として使用できる設備を持っていました。
  武装は、必要に応じて、10.5cm高角砲か、8.8cm高角砲か、各砲架を搭載したようで、時期により一定していません。
  ブルンマーは第二次世界大戦海戦後、1939年9月にバルト海で機雷敷設、1940年1月にはバルト海で通商破壊任務に就きました。
  1940年4月のヴェーゼル演習作戦に、輸送船団の指揮艦として参加しましたが、4月14日にイギリス潜水艦スティレットに雷撃され、艦首部を喪失し、9時間後の翌日になって沈没しました。
  後に、ブルンマーの名は、ノルウェー海軍より捕獲した機雷敷設艦オラフ・トリヴァソンに襲名されました。


◎砲術練習艦ブルンマー 要目
建造 1934〜1935 1936/2/8竣工 排水量(最大)3,010tt 全長:112.90m 水線長108.00m 最大幅:13.50m 吃水4.27m
機関:ヴァーグナー高温高圧缶2基 ヴァーグナー高温高圧タービン2基 2軸
機関出力:通常8,000hp 最大10.150hp 速力:23.1ノット
航続距離:2,500海里/15ノット
乗員数:215〜226名+練習生238名
兵装:10.5cm/L65 SK C/33高角砲 C33 連装砲架2〜4基 8.8cm45口径SK L45単装高角砲0〜2基
    37mm/L83 SK C/30高角砲 C30 連装砲架2基 20mmMG C/30機関砲4基
    機雷450発


☆制作
  作例は、HPモデルのブルンマーのレジンキットを製作しました。武装は、10.5cm連装高角砲2基、8.8cm単装高角砲2基の状態にしました。船体の木甲板は、モールドがないので、プラペーパーに0.5mm幅でけがきを入れた物を貼り付けて再現しています。
  10.5cm連装高角砲、37mm連装高角砲、探照燈はタミヤ1/700プリンツ・オイゲンから、8.8cm単装高角砲はWSWのキットの部品のキャストコピーから、クレーンはタミヤ1/700シャルンホルストから、艦橋上の測距儀類はタミヤZ級駆逐艦から流用しています。
  ボラードはプラ板とプラ棒で自作しました。マストは、真鍮線と真鍮パイプの組み合わせです。

☆塗装
    塗装に使用した塗料の調合は次の比率で行いました。
・上構色 ガルグレー(11)3+ツヤ消し白(62)7
・船体色 RLM75グレイバイオレット(37)2+エアクラフトグレー(73)1+つや消し白(62)7
・喫水線色 セミグロスブラック(92)7+つや消し白(62)3
・鉄甲板色 RLM75グレイバイオレット(37)
・木甲板色 タン(44)+マホガニー(42)少々
・煙突ファンネルキャップ セミグロスブラック(92)
・ボラード、錨鎖、錨 セミグロスブラック(92)

 かっこ内はミスターカラーのナンバー、かっこの後ろの数値は調合の比率です。

HPモデル ドイツ海軍 砲術練習艦ブルンマー 横から
HPモデル ドイツ海軍 砲術練習艦ブルンマー 横から

HPモデル ドイツ海軍 砲術練習艦ブルンマー 斜前から
HPモデル ドイツ海軍 砲術練習艦ブルンマー 斜前から

HPモデル HPモデル ドイツ海軍 砲術練習艦ブルンマー 斜後から
HPモデル ドイツ海軍 砲術練習艦ブルンマー 斜後から


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