日本海軍は、昭和12年にハインケル社から輸入した急降下爆撃機He-118の国産化を試みたが、諸般の事情により計画は断念された。それに代わるものとして、一三試艦爆の試作を海軍航空技術廠で行うこととなった。
1940年に試作機完成、審査の結果、艦上爆撃機として使用するには強度不足と判断されたため機体の改修が必要となった。しかしその優速が認められ、先に艦上偵察機として採用されることとなった。
1942年7月に二式艦上偵察機として採用されているが、これに先立って一三試艦上爆撃機試作機の爆弾倉にカメラを収めた機体2機が航空母艦蒼龍に搭載され、ミッドウェー海戦に参加している。
艦爆としては後の1943年、艦上爆撃機彗星として制式採用されている。
作例は、正確には二式艦上偵察機ではなく、航空母艦蒼龍に搭載された一三試艦上爆撃機試作機である。
コクピットのディティールアップにファインモールド純正エッチングパーツを使用している。
塗装は想像で行った。上面色に濃緑色、火面色に灰色、機体番号は蒼龍機を想定して記入している。