世界最高峰の舞台に初めて日本代表チームが立てるかも知れない。
世界中のサッカーファンの日本人がそれを心から願っている。
インターネットという発達した情報網を頼りに、
世界中から何１０万人に迫る人々がアクセスをするサイバー空間。
そこにはサッカーを愛する人々の願いがあり、
サッカーを愛する人々の夢がある。
例えば、遠い異国で、この情報を頼りに東の日出る国の方角を向き、
日本代表の勝利を祈る人も、この空間で情報を得ることができる。
例えば、体が不自由で、なかなかスタジアムへ足を運べない人も、
この空間で様々な情報に触れ、様々な同じくサッカーを愛する人たちと交流ができる。
しかし秩序と節度を守らなければ、この空間は簡単に崩壊する。

サッカーを心から愛する者たちの集う、この夢のような空間を、
どうか卑劣な行為によって汚す事をしないで欲しい。
インターネットという不確かな空間ではあるが、
日本代表を、そしてサッカーを愛する心が集う空間は、確かに存在しているのだから。

1997年某日 〜雪〜