Hand In Hand に寄せて....


 
 春が来るとセナを思い出す。
 
 開幕戦から、ブラジル〜サンマリノ〜モナコという流れが、
94年以来変わっていないからでもある。
 
 F1はセナを思い出すことで始まる。
そして、それを誰も変えようとしていない。
 
 ブラジルは英雄を失ってなお開催を続け、
イモラは姿(コースレイアウト)を激しく変えながらも、レースを続けている。
 モナコは、どんなに近代F1に相応しくなかろうが、
その存在無くしてF1はありえない。
そして、モナコは伝説を必要とし、セナはその中で生き続けている。
 
 以前は、5/1がどこか悲しく、後ろめたい日だった。
でも、今年は、少し違う。
まるで、春の日差しのように、
穏やかな気持ちでいる自分に気づいた。
 
 5年という月日が過ぎたのに、
セナを忘れずにいる、
セナを大切に思っている、
そんな人々の気持ちに、じかに、その手で触れることが出来る日。
それが、5/1なのだということに、気づいた。
 
 そう、5/1は、穏やかで優しい気持ちになれる日なのだ。
 
 トーチュウでの遠藤智氏の記事に涙したことが懐かしく、いとおしい。
ポツポリの白い花粉が舞う、春の穏やかな日差しの中の夢のような光景が目に浮かぶ。
 
  Hand in Hand をたどって、ここへ来てくださった方々、
 あなたの何げない思いは、僕を幸せにしてくれています。
 お礼を言わせてください.

1999.5.1.

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