今年も新顔のF1ドライバーがデビューする。
そして、また、F1テストを受ける形で、
F1を経験する新人ドライバー達がいる。
 彼らの言葉は、”F1”に対する新鮮な驚きと、
感動に満ちている。
 
キミ・ライコネン
「F1は、僕にとってロマンチックな夢だったんだよ」
 
ジェイソン・バトン
「アルバート・パークの輝く緑の中を、
 僕のF1マシンが駆け抜けていく……うっとりする光景だった」
 
ヨーロッパの新人達は詩人であった。(笑)
……では、日本の誇る”新鋭”は、どうだろう?
 
佐藤琢磨
「F3と比べると、すごく重量感がある」
「加速すれば、するほど、ググーッと、
 からだ全体が押さえつけられるようで……」
「(F3では)ブレーキをガツンと踏んでも、0.7Gくらいですが、
 (F1は)スロットルを閉じただけで(ブレーキを踏まなくとも)
 1Gの力がかかります」
「スロットルを離しただけで、突然、空気の壁にぶつかったみたいに、
 ドカンと止まるような感じ」
 
 佐藤は、実にわかりやすく、F1の凄さを語ってくれている。
まるで、僕らも初めてF1に乗ったかのような気分にさせてくれる。
喜びに溢れているし、自分が体験、実感したものを、
伝えようとしてくれている。
 これからも、彼のF1テスト・ドライブとインタビューが楽しみだ。
(次は、是非、F1レースそのものの感想が聞きたい…?)
 
 私はF1ドライバーから、こうした言葉を聞きたかったのだ。
グレイテッド・ドライバーにあるまじき非礼な言葉を聞きたいわけではない。
(マスコミが面白おかしく取り上げるせいもあろうが?)
 
 F1は”夢”で、サーキットは”夢の世界”であって欲しい。
そして、夢に向かって走っている人達を素直に応援したくなるものだ。
F1を見るということは、彼らの夢の行方を見届けるということでもある、
そうあって欲しい・・・・。
 
 

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