1997年9月30日更新


はじめに

97年夏に公開された映画「END OF EVANGELION/まごころを君に」の中のシーンを幾つかCGにしてみました。

映画の内容に関しては様々なメディアや場に於いて、数多くの考察や意見・感想等が掲げられていますが、この映画ならびに「EVA」という作品に於いては全て方の考えや意見が答えであるように思います。

それは、観た方それぞれの今迄得てきた経験・嗜好・思想等が、この物語を理解する上での”ものさし”となっているからではないでしょうか。

この特設画廊も私が感じたものをCGイメージに別の視点からの考察を交えた形で構成しています。
CGの表現や考察に対して「違うよ」という方もおられると思いますが、一視聴者の感想と受け止めて頂ければと思います。


表示されているCGをクリックすると大きいサイズのCGが表示されます。
戻る時はブラウザの「戻る」ボタンを押してください。


1997年9月30日登録
rei5_3hp.jpg
800*600pixel
97年の8月に作った”碇くんが呼んでる”です。        

レイと後方のリリスの体の部分はPoser2.0Jを使用してポーズを作り、レイの髪の毛とLCLの水面とリリスの十字架は"Shade"で作成した3DデータをPoser2.0Jに読み込んで、各部分毎に出力したものを素材として使用しています。        

作成時のオリジナルサイズは1280*960ピクセルです。

1997年9月30日登録
rei4_1hp.jpg
800*600pixel
97年8月に作った”ただいま”です。         

レイと後方のリリスの体の部分はPoser2.0Jを使用してポーズを作り、レイの髪の毛と十字架と両手のくさびは"Shade"で作成した3DデータをPoser2.0Jに読み込んで、各部分毎に出力したものを素材として使用しています。       

作成時のオリジナルサイズ1280*960ピクセルです。        
 

アスカとシンジが激しい展開を繰り広げているのとは対象的に、
静かにそして冷静なレイ。
最後の時を迎える前夜、
窓から差し込む月の光に呼び起こされるかのように目覚め、
自室を出て行くレイ。
その部屋の床に転がる粉々になったゲンドウのメガネ。
LCLの水槽に転がる”壊れた心を持たない自分と同じもの”を見つめるレイ。
唯一3人目として魂を与えられ、それ以前の記憶を持たないレイ。
ただ、2人目のレイの強い思念だけは受け継がれていたのだと思う。
「碇くんと1つになりたい」という強い思いが。
自分が、ゲンドウ自らのシナリオを実現する為に作られた人である事。
その時を迎えた時、自分に与えられた使命を断ち切り、
自分の心の中にある愛しい存在に対しての自我を選んだレイ。
「だめ。碇君が呼んでる。」と。

EVAと同じようにリリスから作られたレイ。
臨月ようなリリスの腹部の前で「ただいま」と言うレイ。
それに答えるように「お帰りなさい」というのはリリスなのか
もしくはレイの自答なのか。
母?なるリリスの胎内に戻るレイ。
そして同化。
リリスに帰る事でシンジを助ける事が出来るという事について
レイは判っていたのか。
それともレイ自身がリリスの魂の入れ物であり、
レイの魂自身がリリスの魂だったのか。


1997年9月30日登録
rei7_4hp.jpg
800*600pixel
97年9月に作った”巨大化したリリス(レイ)1”です。        

レイの体と”黒い月”はPoser2.0Jを使用してポーズを作り、レイの髪の毛と12枝の翼と地球は"Shade"で作成した3DデータをPoser2.0Jに読み込んで、各部分毎に出力したものを素材として使用しています。    

作成時のオリジナルサイズは1280*960ピクセルです。

1997年9月30日登録
rei6_3hp.jpg
800*625pixel
97年9月に作った”巨大化したリリス(レイ)2”です。        

レイの体はPoser2.0Jを使用してポーズを作り、レイの髪の毛と12枝の翼は"Shade"で作成した3DデータをPoser2.0Jに読み込んで、各部分毎に出力したものを素材として使用しています。  

背景はDS−300というデジカメで撮影したコミックマーケット52、2日目の午前10時半頃の東京ビックサイトの風景を合成しています。

作成時のオリジナルサイズは1280*1000ピクセルです。

EVA初号機が”生命の樹”へと融合した後のリリス(レイ)の表情には感情は無く、
まるで魂の抜け殻のよう。
その姿の美しさとは裏腹に冷酷な裁定者の如くシナリオを遂行するリリス。

このシーンは次なる世界へ生まれるものを選択するプロセスの視覚的な具現化であり、
”生命のスープ”に戻る前に人々の前に現れた幻影や、
”生命のスープ”に戻った人々の傍らに立つレイもまた
そうであるように死や絶滅というプロセスに対して
恐怖を感じさせないような美化した表現なのでしょうね。

これはあくまでも「EVA」という物語の中での事ですが、
実際に何が起きているかも知らされないまま、
突然目の前に自分が一番愛おしく思う存在が現れたら
不思議には感じてもはたして拒絶するでしょうか。

同様に、突然目の前に巨大な裸の女性の姿をしたものが現れたら。
それが俗にいう怪獣のように容姿が醜い・恐いものであれば、
その後の行動をみるまでも無く逃げ出しているかも知れません。
見て美しいものであり、何の動きもなければ、
その場に佇んで見とれているかも知れません。
その時、自分が別の大事な用事で行動していたら
害をなさないと判断した時点で忘れ去られるかも知れません。
次に何が起こるかも知らずに。

実際には、黒い月が地表から掘り出された時点で、
日本列島のほほ全域の地表がけずり取られている事になり、
地球上の他の地域でも大規模な地震や津波に襲われて、
生き残っている人間は極僅かしかいないでしょう。


以後順次追加予定


画廊入口に戻る

エントランスに戻る


ご意見ご感想はこちらまで