雑想の原(1999/06)


目次
  1. 「説明の欠如」 (1999/6/27)
  2. 「いわゆる電車内マナー」 (1999/6/21)
  3. 「定期持ちのイオカード」 (1999/6/20)
  4. 「こだわる人たち」 (1999/6/19)
  5. 「停滞中」 (1999/6/13)
  6. 「泣き言」 (1999/6/3)

 
「説明の欠如」

(1999/6/27)
 説明の欠如っていうのは出来の悪い作品には昔から良くあることですが、狙ってやってるというか顕著になるというのはやはりエヴァからでしょうか。

 ここで説明といっているのは、謎の解明うんぬんということではありません。謎でないことをわざともったい付けて説明せずに、観る者を振り回そうって言ういやらしさに対する不満ですね。
 エヴァでいえば、使徒の正体だのなんだのは作品内でも謎なんだから最初に説明されてなくても当たり前。しかし、あの世界の現状説明が無いというのが観ていてイライラする最たるところでしたね。例えばセカンドインパクトの公式説明(表向きの説明)すら無い。主人公をはじめとしてあの社会の人間みんなが知ってること、あの世界の常識を視聴者だけに知らせないといういやらしさ。
 実際、作品全体のバランスから見れば、主人公のシンジばかりでなくミサト程度まで知っていることはさっさとバラしてしまっていたって、ストーリー上もテーマ的にも何の問題も無い。
 そんなチンケな方法で雰囲気を出そうというか、視聴者を引っ張ろうというところが嫌いでしたね。逆に、そんな些末な点まで隠しまくっていたことで、もっと大事なというかテーマ的な部分への集中を妨げていたとしか思えない。

 私の好みの演出論からいえば、どうでも良い点、些細な点ほどさっさと(説明を済ませて)片付けてしまって、本来重点を置くべき部分に集中すべきだと思います。

 今やってる作品だと、好きな作品だけにその辺が気になるのが天使になるもん!
 あのドボチョン一家(←勝手に命名)の素性とか、なぜ人間界にやって来たとか言うあたりの説明が無い。その辺は主人公も知らない点ですが、普通なら疑問をもって追求すべき点でしょう。そこを抜きになし崩しに同居生活に突入しているのが不自然であり、ギャグとしての演出に至っておらずに、手抜きにしか見えない。

 単純に説明しろ、と言っているわけではなく、例えば「そこは今は説明できないけれど、どうしても必要なんだ」という訴えかけというのも一つの演出なわけです。

 演出の話とは関係無いですが、透明少女のサーラって姿が見えるようになってからつまんないキャラになっちゃいましたよね(笑)。

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「いわゆる電車内マナー」

(1999/6/21)
 電車に乗ったときのことですが、たまたま私の斜め向かいにオヤジが座りました。オヤジの例に漏れず、そのオヤジも大股開きで座っていました。
 で、たまたまそのオヤジの隣の空いていたところに別のオヤジが座ったのですが、その新しいオヤジもやはり大股開き。当然、オヤジ同士の脚は密着します。

 面白いのは、先に座っていたオヤジの方が、その密着した脚をちらちらと気にするんですね。「なんだこいつは」みたいな顔で隣のオヤジを見たりする。そのうち、隣のオヤジの方もやはり脚を気にしたりし出します。
 しかし、決してオヤジたちは自分の膝を閉じようとしない。大股開いているのが当然の権利であるかのように、譲らないんですね。
 まったく、気にするくらいなら、さっさと膝を閉じろよ、と思うんですが。

 私ですか? オヤジ(はもちろん、ジジイやオバンも)と体密着させるなんて気持ち悪いので、行儀良く座ってますよ(笑)。

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「定期持ちのイオカード」

(1999/6/20)
 私がJR東日本利用者ってこともあって用語はそっちに準じますが、SFカードでもなんたらスルーカードでも適当に読み替えて読んでください(笑)。

 定期券持ってると、イオカード持っててメリット感じる場面ってほとんどありません。定期の区間外を利用することがあっても、定期の区間と関係無いところだけで乗り降りすることってあまり無くて、定期の区間とひっかけることがほとんどですからね。

 イオカードを使うメリットは何かと言えば、券売機(あるいは清算機)を使わずに改札だけで清算が済むという点です。そうでなければオレンジカードと変わるところのない単なるプリペイドカードです。
定期区間から定期区間外に乗る場合
 これはもう定期で乗って現地清算するしかありません。イオカードだろうが現金だろうが変わるところは無い。
 乗る前に切符を買う際に、目的駅を指定して定期も入れたら、差額で切符を買えるような仕組み(定期の向こう側を買える仕組み。現地清算しなくて済む仕組み)をぜひ作って欲しいです。

定期区間外から定期区間に乗る場合
 いまのところ、乗る際に券売機で定期区間までの切符を買わざるを得ません。
 イオカードを使うメリットを出すとすれば、イオカードを使って改札に入り、出るときにそのイオカードと定期券を同時に入れたらイオカードから定期区間までの料金を精算してくれる、という仕組みでも作ってもらうしかないでしょう。
 改札で無理なら清算機でも良いです。ともかく券売機を使わずにイオカードで乗れる仕組みが欲しいです。

 イオカードと直接関係ありませんが、今の券売機で切符を買う場合に、先に定期をほうり込んでやって定期に入札記録を入れる機能があります。利用者には定期区間まで料金を計算しなくて良い(それでも最安区間を勝手に計算してくれるわけではなくて駅を自分で選ばせられたりします。間違えたら高額取られるのか?)というメリットが一応ありますが、金額が分かってたら単に切符を買う方が簡単です。
 あれって定期に入札記録を入れたいというJRの一方的な都合ですね。ちなみに入札記録の有無って確かにチェックはしているようですが、それで捕まるってことは無いです。私はたまたま使ってる区間の関係で途中で区間を分割して定期を購入してるんですよ。当然その分割した定期のそれぞれでは、定期の両端の駅ではなく片方の駅での乗降記録しか無い(記録上ではまさにキセル乗車と同じ)わけですが、駅員に呼び止められたということは一度もありません。たまに改札で入れる定期券を間違えて慌てて取り替えるなんて言う不振な行動も取ってるんですが(笑)。
 普通の時なら良いんですが、目的の定期区間外の駅が特に混む場合(コンサートとか展示会とかのイベント、あるいはいつも混んでるような特に大きな駅)に、定期が絡むと、その目的駅で降りる(清算する)にしろ乗る(切符を買う)にしろ、前記のような状況でイオカードを使うメリットがまったく無いというのが困った点です。
 何とかならないですか>JR

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「こだわる人たち」

(1999/6/19)
小ネタ二つ(と最初に書いてたら、長くなってしまった・・・)。
MP3
 携帯型MP3プレーヤーの特徴の一つに、音のデータをメモリから読んでるので機械動作する部分が無く、振動に強くて音飛びしない、ってのが言われてます。
 まぁ、それは事実ではあるんでしょうが、あまりそれを挙げる人が多いと

  1. 音飛びするほど過酷な環境で音楽聴いてるんですか?
  2. そんな環境で音飛びが気になるほど冷静に聴いてられるんですか?

って疑問が気になって仕方がありません。
 わたしゃ車も乗らないしジョギングしながら音楽聴く趣味も無いのでよく分かりませんが、カセットテープやCDならまだしも(それでも上記の疑問はありますが)、MDでまで音飛び気にしますかね。
 ご存じのようにMDでは、ある程度メモリにデータの先読みをしており(よっぽどヘボいプレーヤーは知らない)、ちょっとしたヘッドの飛び程度なら補正できます。少なくとも私は電車の振動程度でMDが音飛びしたことはありません。MDで音飛びするってのはよっぽど大きな振動続きの環境で再生してるってことでしょう。

 いやー、よくそんな環境で落ち着いて音楽なんか聴きますねぇ。私だったらきっと気持ち悪くなってそれどころじゃないかもしれませんよ(笑)。それともプレーヤーをカクテルシェイカーか何かと一緒に振ってるとか。

Photoshop
 あいかわらずコンピューター絵描きではPhotoshopユーザーが多いようですが、皆本当にあんな高いソフト買って使ってるんですかね。プロユースだとデータの受け渡しや出力の関係もあるかと思いますが。
 Painterはあの独特の画材再現機能があるので、あれでなければ、って用途は分かるんですよ。でもPhotoshopにはそこまでの必然性を感じない。
 まぁ、コンピューター絵描きにはいまだにMacユーザーが多い。Macには他に廉価で十分な機能のペイントソフトがあまり無い、って事情はあるかもしれません(エルゴソフトImage Fountainよろしく笑)。でも、WindowsでまでPhotoshop使いますかね。

 Photoshop使うメリットがあるとすれば、周囲(ネット上でも良いですけど)にユーザーがいて教えてもらえる(あくまでもいればですが)とか解説書がいっぱい出てるとかですか。解説書は他のソフトでもけっこう出てますけどね。

 もう一つPhotoshopならではのポイントは、プラグインが色々あるってことですね。実際、Photoshopをここまでメジャーにしたのは、Photoshopそのものの機能の高さではなく、KPTとかのプラグインがあったおかげのような気がします。何しろ画像ソフトとしての基本中の基本機能である画像ファイルの保存機能(TIFFとかGIFとかJPEGとかのエンコード)のプラグインすら以前は色々出回ってましたし。今はどうなんでしょう。Photoshop自体の機能も上がってるようなので既存フォーマットにはそれで済んでるかもしれません。まぁ、新しい画像フォーマットへの対応のフットワークの軽さ(アドビではなく、よそが)なんかはあるかもしれません。

 しかしそれもWindowsでは種類がぐっと少ない上に、WindowsのペイントソフトではけっこうPhotoshopプラグインの使えるソフトってあるので、Photoshopそのものを使う必然性はあまりありません。

 ここで言ってるのはPhotoshopそのものが悪いソフトだって言うことではありません。ただ、あれバカ高いんですよ。
 機能から考えればコストパフォーマンス的にはせいぜい5〜6万円。他のソフトとの競合を考えればもう1〜2万円安くても良い。

 このジャンルでは国産品でも故・ツァイトのSUPER KiDやDaisy Artなんて良いソフトがありますし、海外品ではPaintShopPro(レタッチ主体ということもあって私は使おうと思ったことありませんが)や、機能面ではPhotoshopに引けを取らないしアメリカではかなりシェアを持っているらしいCorel PHOTO−PAINT(3からのユーザーです)もあります。このへんまではディープなユーザでも使えるものですが、初心者向けや特定用途(水彩とか毛筆とか)の廉価ソフトならWindowsの世界にはいっぱいあります。

 これからお絵描きを始めようって言う人まで盲信的に大枚を払ってPhotoshopを使う日本の現状ってのは、異常に見えます。
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「停滞中」

(1999/6/13)
 なんかあっと言う間に前回から10日も経ってしまいました。予定のある通り、ネタが無いわけではないのですが、ちょっとここのところ暇が無さ目だったのと、なんとなく書く気が湧かなかったのとで、止まっております。
 まぁ、日常生活で腹立たしいことがあると無性に何か書きなぐりたくなるという傾向もあるので、わりと最近平穏だったということかもしれません。(あんま、そんな気はしないけど)

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「泣き言」

(1999/6/3)
 あ、気が付いたら6月だった・・・

 アニメ・トライガンのLD11巻を買い込んできて、中のパンフにある某漫画家さん(隠してるわけじゃなくて次巻にならないと正体明かされないんです)の原作者内藤さんを評した言葉で「泣き言は言うがギブアップはしない」というのがあって、思い出したこと。

 私もねー、気持ちとしてはそういうことで行こうと思いつつも、本当に大変なときは最後にギブアップしちゃうダメ人間(まぁそういうのは、オトナの事情でヤバイと思っても断りきれなかったシゴトとかの場合が多いですが)なんですけどね。

 でもねー、ちゃんとやり遂げてる分には泣き言はいくら言ってたって良いじゃないかと思うですよ、実際の話。ぶつくさ言うことでささやかなストレス解消をはかりつつ、大変なときを乗り越えようとしてるんですから。

 なんかねぇ、物事への取り組みで妙にやる気とか求められるのは嫌いですねぇ。いや、プロというか仕事としては確かにやる気が必要な部分はあるのですが、それを常に表面に分かりやすい形で表すことを求められてもねぇ。
 引き受けたことをやり遂げられなくて一番悔しかったりするのは自分だし(といっても出来なさそうなことは最初から断ったり条件付けたりする根性無しですが(でも出来ないことを引き受けるのはもっと無責任だと思っている)笑)。
 妙に自信満々な奴とか、泣き言の一つも言わないような奴はあまり信用できないですよ、私は。

 多分ね、人を見る目の無い奴は、「泣き言は言うがギブアップはしない」奴と泣き言を言ってギブアップしちゃうダメ人間の区別が付かないから、一見分かりやすいのの方をたとえやる気が空回りしていても好もしく思ってしまうんでしょうな。
 いや、プロといってもフリー(個人)的な要素が強いのはともかく組織として動いてる会社なんかでは、下手に頑張っちゃうよりヤバイ時は早めに泣き言(アラーム)を出すこと(奴)の方が大切な場合が多いはずなんだけど。

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(c)TAKARASHI YUTAKA. 1999