アドベンチャーゲーム

ドラゴンの洞窟

作者コメント(戯れ言)




 さて、これをお読みになっているあなたはゲームをする前でしょうか、それともゲームをしてみた後でしょうか。ゲームはクリア出来ましたか?
 この話の元は以前、ゲームブックを作ってみようかと思った時に考えたものです。ゲームブック、最近はテレビゲームをゲームブック化したものくらいしか見かけませんが、一時はブームでファンタジーRPG風のものばかりでなく色々な本が出ていたものです。しかし、何といっても元祖は「火吹山の魔法使い」をはじめとする、スティーブ・ジャクソンやイアン・リビングストンといった人たちの送り出した「ファイティング・ファンタジー」シリーズ(これはしばらくたってから付いた名前。舞台となっている世界はタイタンとも呼ばれる)です。
 このゲームもそれに強く影響されています。文体や選択肢の作り方などですね。なんといっても主人公に名前を付ける事すら出来ません(これは「君は・・・」といった口調が好きなので)。
 ゲームブックを意識しているため、戦闘時などに裏でやっている判定処理などはサイコロ一つで代用できます(つまり1〜6までの乱数しか使っていない)。戦闘の基準は、自分の技術点にサイコロの目を足した結果が相手の技術点を上回っているかどうか、となります。このため、持っている武器によっては絶対に勝てない場合もありますので、気を付けて下さい。
 終えた方はお分かりでしょうが、全体でもそれほど長くはありません。通信上でやるにはこの程度ではないでしょうか(作者が力尽きてると言う話もあります(笑))。また、唯一の正解ルートというものもありません(多分)。必須のイベントはありますが、回り道をしてもそれなりにゴールへ辿り着けると思います。ただ、やはり一番楽なルートというものはありますので、捜してみて下さい。また主人公の職業柄、基本的には矢を使った方が楽です。あと、ゲーム中で体力が回復できる地点が一カ所だけありますが、危険も高いんです、あそこは(笑)。

 それではゲームをどうぞ。
 よろしければ感想・クリア報告などをお待ちしております。
 また、実はこのゲームの挿し絵も募集中です。ご自分の好きなシーンを絵にして下さる方がいらっしゃれば、できるだけゲーム中に掲載させていただきます。

たからし ゆたか




(c)TAKARASHI YUTAKA. 1996