wine wine
   
 
葡萄以外の果実で造ったワイン
  ワインは、広い意味では果実で造った醸造酒と定義されます。だから、葡萄以外の果実で造ったものもワインと呼べることになります。
最近は、いろいろな果実を使ったワインが随分造られるようになりました。ただし、葡萄で造られるワインほどの味わい、奥行きの広さ、豊富なタイプには、とても及びません。
ワインになる葡萄たち
ワインの味は葡萄で決まる
  ワインの味は葡萄で決まります。
葡萄は、同じ品種でも年によって出来不出来があり、味にも違いがあります。
さらに、ワインは、同じ年に、すぐ隣の畑で収穫された葡萄を使っても違うとされるくらい
場所によって味が異なります。また、いつ収穫するかによっても甘さに違いが出ます。
   
  日本では、葡萄といえば生食する果物というイメージがありますが、ヨーロッパでは、葡萄といえぱ「ワイン」となります。事実、日本では95%が生食用で、ワインになるのはほんの少量。ところが、ヨーロッパでは約80%がワイン用となります。

  食べる葡萄からでもワインは造ることができますが、水っぽいワインになってしまいます。これは酸味が足りないためで、生食用は甘いことが第一ですが、ワイン用の葡萄には、甘み(糖分)と酸味が必要になります。 酸味は、ワインを造る上で、まろやかな味とコクを出してくれます。ワインにするときは破砕するので、皮の厚さや粒の大きさなどの見ためのよさは、生食用とは違い重要ではありません。また、余り香りの強い葡萄は、よいワインにはなりにくいとされています。
ワインの原材料となるヨーロッパ種の葡萄を、赤ワイン、白ワイン別に
それぞれまとめてみました。興味のある方はこちらへ。
貴腐ワイン・貴腐ぶどう
  ポトリティス・シネレア菌(高貴な腐敗)が成熟した実につくと、すばらしいワインを生む貴重な粒となります。この菌がついたものが貴腐ぶどうと呼ばれ、これから造られた貴腐ワインは、ごく甘口の、芳香豊かなワインとなります。
  貴腐菌は都合よく毎年つくわけではありません。しかも、まだ熟さない葡萄についたときには害にしかなりません。貴腐菌がつくためには適当な温度と湿度が必要になります。さらに、それがちょうど葡萄が熟したときにつかなくてはなりません。タイミングよく貴腐葡萄ができるのは、なかなかむずかしいものとなっています。