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2003.12.31
2004.01.18修正


コミケ65雑感



無事コミケ65も終了しました。
また今回用意しました新作、「突発的ハード工作11 PICでNゲージを動かしてみました」もおかげさまで完売する事が出来ました。
足を運んでいただいた方々、またお買い上げいただきました皆様、ありがとうございました。


さて、今回のコミケも新作はタイムリミットギリギリまで作成していました。
そのためコミケ開催中に気づいたこととかあったり。。。
その辺について、書いておこうと思います。

電池ってどの程度持つの?

コミケの会場ではコンセントから電源を取る事が出来ません。
そのため、電源は必然的に電池を用意する事になります。
今回のNゲージで必要な電圧は+12V。そこで単一アルカリ乾電池8本で+12Vを用意する事にしました。
ところで、単一8本でどの程度の時間Nゲージを走らせる事が出来るのか?
モータの消費電力や電池の容量が分かればある程度、予測時間は計算で出せますが、今回はどちらの資料もなし、というか会場でそんなこと考え出してもキリがありません。
とりあえず動く間だけ動かしておこうっていうスタンスではじめました。
で、結果ですが、閉会まで動いていました!。
結構持つんですね〜・・・

ちなみに電池を用意すると言う地点で、今回のコミケも赤字決定です(^^;


アルカリ乾電池よりニッケル水素電池の方が良いのでは?

同じサイズでも蓄電容量はニッケル水素の方が上ですね
ただ、単一のニッケル水素電池って高いんですよ・・・一回限りって考えるとアルカリ電池で充分かな?
バイク用のバッテリ(12V、鉛蓄電池)にすれば?っていう意見もありました(^^;
容量的には最強かもしれませんね、鉛蓄は。持ち運びには辛そうですけど

そうそうもともと電池って、一気に電流を流す用途には不向きなんですよね。
なのでモータを回すときに一気に電流が必要になったら走らないかな〜・・・って思っていたんだけど、今回はそんな事はありませんでした。
大容量のスーパーキャパシタが安く出回ってきたり、燃料電池が普及すれば、電池を持ち歩くことも必要なくなるかもしれませんね。

今回、予備を含めて単一電池20本持っていったんですが、これがカタログとあいまってムチャクチャ重かったです。(^^;


電源電圧の調整

さて、NゲージのMax電圧は+12Vです。
でもこの電圧をかけてフルスピードで走らせると、カーブで脱線する可能性があります。
で、今回のプログラム、フルスピード掛けられるように組んであったんですね。
対策、電池6本でMAX9Vまでとする。
と考えていたんですよ・・・当初は。

そしたら低速ではまったく走らないどころか、フルパワーでもなんか引っかかるような動作。
ということで、乾電池8本にダイオードを2本追加して対処する事に。
ダイオードの電圧降下分(この場合、理論上は1.2V程度)で電源電圧を調整しようと言うわけ。
これ、ある程度の想定範囲だったので、ダイオード持参で会場入りしていたんですね(^^;
一日だけ持てば良いので、小手先対処で切り抜けました(^^;


モータ車によって走りが違う

モータの種類が変われば、その走りも変わる。
これは当たり前なんですけどね。
実験では、KATOのBトレイン用小型動力ユニットとチビ客車用の動力をそれぞれ1個ずつ用いていました。
で、会場ではもう少しバラエティに富んだ展示を・・ってことで瓦礫屋本舗のhaさんに協力を仰いで、彼の所有の車両も動員。
ところが動力が変われば走りも変わる。。。上手く走らない車両も続出したりしたんですよ。
特にクモハ42のライト化改造車両にいたってはMAX電圧をかけても正常に走らない。
結局、とりあえず問題なく走った凸機関車用動力を組み込んだBトレのEF81とKATOの小型動力1両を走らせていました。


階段制御よりスムース制御の方が良かったか?

今回の制御では、0・低速・中速・高速の4段階のスピードを一定時間ごとに切り替えていました。
そのため、見た目では、停止・ゆっくり・普通・高速走行・普通・ゆっくり・停止っていう風にスピードがいきなり変わる動作でオートコントロールしているんだよってアピール。。。
ま、これはこれでも良かったんですが、スムースに加速、減速が良いっていう話もありました。
これはプログラムで対処できる話なんですけどね
実際、前日の夜にそういう制御プログラムを組むことも考えたんですが、デバックまで考えるととてもじゃないが時間が無いってことで諦めていました。

余裕持って開発していれば、色々とやれる事は多かったんですけどね〜


目立たなかったエルフィン管

今回もニキシー管の一つであるエルフィン管を持っていきました。
これで、スピードの段階表示を行っていたんです。
で、これ、VUメータを作成したときの基板からの使いまわし。
そのためかどうか、余り綺麗に光らなかったんですよね、今回(大汗。
そのためでもないでしょうけど、気づかなかった方も多かったみたいです(^^;
逆に気づいてくれた方々は、お、珍しいとか初めて見たとか言っていただけて有難かったです。

次もニキシー管をつけるかどうか・・・正直ちょっと思案中です(^^;


レイアウト・突貫工事

展示していたレイアウト、と言ってもコルクボードにフレキシブルレールをはっつけたものですが。
これ、前日の夜に突貫工事で作ったものなんですよね。実は(^^;
つまり実験していたレイアウトとは違う物。
これが、デモ走行に悪影響を与えるとは露知らず。。。
いや、突貫工事だったのでレールの継ぎ目処理に手を抜いていたんですよ。
手を抜いたと言っても、持っていく前に走行試験はしてとりあえず走るって事は確認済み。
細かい調整は会場で行うつもりでした。

ヤスリ忘れた。。。

レールの継ぎ目を平坦にする肝心要の工具、ヤスリを忘れてきてしまったんですな。。。
その位置で車両が止まると再度動くのにパワーを掛けてやらなければならないわけで。。。制御しているのかしていないのか良くわからん状態になってしまいました(^^;

ちゃんとしたレイアウト、作ろう・・・(^^;


今後の展開はどうしましょう?

今回は本当に自動運転を行うためだけのプログラムしか入っていませんでした。
つまり、制作としてはとりあえず動かすことに成功したよって言うレベル。
ここから次のステップに進むわけですが、早くも私の周りでは意見が飛び交っていたり(^^;

  • モータの違いによる動作の動きを吸収する回路を組めよな!
  • フィードバック回路も必要でしょ!
  • 入力装置を作るんだよね
  • 電車の運転台を作るんじゃないの(ぉぃ。。。

正直、自分では次に何をしようというのはまだ決めていません。
でも、しばらくはこのネタで続けていけそうです(爆)


基板貸してください!?

今回のコミケで一番びっくりした問い合わせがこれ。
問い合わせと言うより依頼ですね。

残念ながら私が席をはずしている時に来られた方のようでして、私は詳細を聞いておりません。
そのため、どうお答えしたらよいのやら。。。

今回制作した基板は、コミケのネタとして突発的・実験的に作ったものであり、極端な話、コミケ当日一日だけまともに動けば、後は壊れても取り合えず構わないっていうレベルでしか作りこんでいません。
また、上で書いたようにモータによる動きの違いとか、自動運転プログラムしか組んでいないというハード的・ソフト的にもまだまだ改良の余地のあるレベルのものなんですよね。

そのためいきなり貸して!って言われても、素直に貸せないものなんです。
だからと言ってすべてをシャットアウトするものでもありません。
お手伝いできる範囲の話なのかそうじゃないのか分からない状態では、まったくお答えできないと言うだけのことです。

そういうわけなので、もしここを読まれていたら、一度ご連絡くださいませ。


2001.01.18訂正
売り子をしていた、ha@瓦礫屋本舗さんからツッコミが来ました

×基板、貸してください
○基板化、してください

だったそうです(汗
日本語って難しい。。。
と悩んでいる場合じゃなくて、基板化、完成品、もしくはキット化についての話。

現在のところ、まったく考えていません。
今回制作した基板は、コミケのネタとして突発的・実験的に作ったものであり、極端な話、コミケ当日一日だけまともに動けば、後は壊れても取り合えず構わないっていうレベルでしか作りこんでいません。
また、上で書いたようにモータによる動きの違いとか、自動運転プログラムしか組んでいないというハード的・ソフト的にもまだまだ改良の余地のあるレベルのものなんですよね。

ということで、基板貸してって言われた場合と理由は変わりません。
あと、ハードウェアを個人で量産するのは、かなり大変なんですよ。
ということもあり、今後についてもまったくの未定ということで勘弁してください。

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