SNAKES & ARROWS
01. For Cry 02. Armor and Sword 03. Workin' Them Angel 04. The Larger Bowl 05. Spindrift 06. The Main Monkey Business 07. The Way the Wind Blows 08. Hope 09. Faithless 10. Bravest Face 11. Good News First 12. Malignant Narcissism 13. We Hold On |
5年ぶりの新作です。
面白いタイトルとジャケットですが、これはNeilがインドの古代のゲーム「Leela」から採用した物で、ゲームボードの絵がそのままジャケットとなりました。
前作(Vapor Trails)は長いブランクの後の作品のため、リハビリ的な印象が有りましたが、今作品は期間は長くてもツアーが有り、カバーアルバムのFeedBack発売と活動はおこなってきましたので、ウォーミングアップは十分という事で、かなりの力作となりました。
正直1回目は数曲目立つかなぐらいでしたが、聞き込むと他の曲もどんどん輪郭が浮き上がってそれぞれの表現が際立ってきます。
何かに書かれていましたが、これぞ「大人のロック」です。
輸入版ではDVDオーディオが発売されていまして、こちらにはレコーディング風景も映像として収録されてます。
残念ながら字幕は有りませんので自分には内容はほとんど判りません。(^_^;)
For Cry
シングル曲にもなった良曲です。
とにかくイントロからRUSHらしさ全快で、歌メロ・演奏とも今のRUSHを表現しているのでは無いでしょうか。
聞き覚えの有るギターのコードは、Hemiそのままだそうです。
Armor and Sword
アコギとのバランスが気持ちよい曲です。
今回のアルバムはアコギで作曲されているそうで、そのためかアコギの音が曲の構成の一部になった物が多いです。
Geddyの歌声が艶っぽいですな。
Workin' Them Angel
ボーカルに厚みが有り、Geddyの声が染み通って来ますね。
Alexのギターもクリアーな部分と、低音域の迫力が有る音とバランスよく、目立つ部分は少なくとも耳に残る曲です。
The Larger Bow
一転してちょっとフォークソングな感じがして、アルバムの流れを上手く変えてますね。
もちろん途中の部分のバッキングの部分などは迫力有りますよ。
コーラスの部分は掛け合い的で面白いですね。
Liveだとテープでしょうけど。
Spindrift
初めて聞いたときはとにかく重いなと。(笑)
今までのRUSHの曲の中でもトップクラスじゃないでしょうか。
しかし、曲が進むとそんな感じにもなれ、さびの部分などは幾分軽めにメロディアスな感じです。
Neilのタム回しがいいポイントになってます。
The Main Monkey Business
このアルバムの中の1曲目のインスト曲です。
Geddyのベースが上手くメロを描いてますし、もちろんAlexのギターも単純なリフでもかっこよさ満点。
メロトロンも良いアクセントですね。
このアルバムの中でもかなり好きな曲です。
The Way the Wind Blows
Neilのドラムから始まり、ブルージーな展開です。
曲のベースはAlexが作っているんでしょう。
この曲もGeddyのボーカルがファルセットが混じったりして良い味出てます。
Hope
このアルバム2曲目のインスト曲です。
これはAlexがアコースティックギターを駆使して演奏してます。
色々な音が有りますが、ギター一本でも良さを発揮できる曲ですね。
Faithless
最初の部分はちょっと重めな感じですが、次の展開からキャッチーなメロに展開されます。
ちょっとギターの音が全体を重く感じさせますが、骨組みはミディアムなロックでしょう。
この曲はNeilの詩が先なのかな?
Alexのギターソロの音がカッコよろしいですよ。
Bravest Face
このアルバムはアコースティックギターで作曲されたと言われていますが、それがかなり判る曲ですね。
アンプラグドでも上手く演奏できそうです。
もちろんエレクトリックな感じでも良いですよ。(笑)
ギターソロの部分もあまりエフェクターが掛かって無い感じですね。
でも、Geddyのベースはいつもの如くですが。
Good News First
最初の部分でNeilのハイハットが耳に飛び込んできますし、シンバルが心地よい感じです。
ボーカルにはエフェクター掛けているのかな?
ギターはかなり被せてますね。
後半の盛り上がり方はLiveで映えますでしょう。
Malignant Narcissism
このアルバム3曲目のインスト曲です。
とにかくかっこよいです。
スリリングな展開で、3人がぶつかり合う感じで演奏されます。
YYZのようにおのおのが見せ場有りでLiveでは見せ場たっぷりでしょう。
We Hold On
ラストを締める曲は(RUSHにしては)シンプルなハードロックです。
サビの部分などキャッチーで覚えやすいです。
途中で上手く空間を作り、そこから盛り上げる感じはいいですね。
この辺はRUSHらしさでしょうか。