GRACE UNDER PRESSURE

DISTANT EARLY WARNING
AFTERIMAGE
RED SECTOR A
THE ENEMY WITHIN
THE BODY ELECTRIC
KID GLOVES
RED LENSES
BETWEEN THE WHEELS

この作品発表後来日公演があったため、日本でもビデオクリップなどが流されていました。ちなみにそのビデオクリップに出てくる少年がゲディーの息子というのは本当なのかな?私のお薦めは“The Body Electric”です。


DISTANT EARLY WARNING

シンセに透明感のあるAlexのカッティング、それにからみつくノイズ・・・
そしてタイトなスネアの音。
このアルバムを代表するようなイントロで始まるこの曲は、来日時にあっていたためかTV等で聞いた人もいるかとは想います。
後半の盛り上がりなんかかっこいいですよね。
しかし、この邦題はなんか変だよな・・・


おにひろさんのreview

なんといっても、ラッシュ体験1曲めです。
ことは高校生の時、友人が、「おまえ、プログレ好きだったら、ラッシュ聞かないとな」と、ラッシュの事は名前しか知らないと言う、無責任な友達のことばを信じ、レコード屋へいき、そのとき新譜ででていたGrace〜を買ったと言う訳です。
最初の印象は、「ハッキリと聞こえるベースラインだなー」ということが、ほんとーーーーに感激したことでした。
それからです。
漠然と「高校卒業したらギターを弾くぞー」と思っていたことが、「ベースを弾くぞー」に変化したのです。
ベースってそれまでもやもやしていてよくわかんなかったんですが、ラッシュではじめてはっきりと、これがベースだって認識できたのです。
それまでイエスとかクリムゾンも聞いていたのに、です。
で、結局は大学生になり、ベースを買い(リッケンモデルでしたが、とにかく形で買ってしまったため、あとでそれがポールマッカトニーモデルだと知った時はちょっとショックでした)1年間かけてコピーして、歌を覚え、でもさすがにキーボードは弾けなかったですが、そののち何年もの間、いろいろなバンドのリハとか大学生の時は学祭でDistant〜をやったりと、7、8年はこの曲と関わってきました。
最初のノイズが「一曲目で聞こえるディストーションは演奏の一部です」という注意書きがあるのが、笑えますねー。
そこまでコピーしようとしましたが。
結局、Red alert〜の歌詞のところはわざわざ当時高かったサンプリングデジタルディレイを友人がもっていて、それを手動で(足動?)動かし、レコードを真似ました。
あのベースラインは、ハッキリと主張があって、また、ラッシュはこれに限らずいえるのが、その曲の歌詞と曲相が一致していると言うことです。
ジャズ、クラシック、ポップス、ヘビーメタル、スラッシュ、いろいろと曲のコンセプトはあるものですが、一致しているとはなかなか言い難かったのですが、この一曲目からしてDistantEarlyWarning、彼方なる叡智が教えるもの、ですか、というよりも、たしかに言いえて妙なんですが、神の言葉、ラッシュはよくパーマネント・ウェイブズから神の世界から降りてきて、現実の世界を〜という通説がありますが、その神の言葉、言い換えれば、地球の叫びとでもいいましょうか、時代も1984という、これから世紀末が来たと言う世紀末思想のはじまりの時期でもあり、ラッシュも朋友テリー・ブラウンと別れた時期(もちろんどれもこれも後で分かった話ですが)でプロデューサーが見つからず、まさにGraceUnderPressure(抑圧下での優美さとでもいうのでしょうか)なのですね。
それが初めて聞いたわたしにはピーンときたのでした。
ニールのリムショットとスネアの交互に入れる盛り上げ方、それまで聞いたことのないようなコード弾きをするアレックスのギター(コピーをした時のバンドのギターがこんなコード知らんでー、といってました)。
もう、本当にショックでした。
もっとショックなのは、ジャケット裏の三人の写真!
あの三人からこの音が出るのかーって感じでした。
もっとソフトなのかとおもってました。
ゲディの声もすごい独特なので、えっ、この顔からこの声かー、中性的だなー、と、はまってしまったのでした。
いまでも、この曲だけは指ならしの意味で練習で弾いたりします。
もちろん歌いながら......あっ、そういう意味ではラッシュを聞き始めてから15、6年になりますが、ずーっと付き合ってるんですね(笑)
長くなりましたが、ほんとに思い入れあるのです。
どーもでしたーー。

AFTERIMAGE

いきなり全開のようなイントロ。(笑)
やっぱりシンセの音が印象的ですね。
それよりも、バックで鳴ってるシンセの音の方が気になっちゃうな。
「ぶぅぃ〜ん」と低く鳴ってる奴です。
この辺はペダルなんでしょうか?

RED SECTOR A

この曲はNeilのドラムが印象的です。
ハイハットとバスドラの音が特に。
Alexもソロで所々ハーモニックスなど入れて、神秘的な感じを演出した感じですか。
最後のGeddyのボーカル部分も微妙にコーラス掛かってるし。

THE ENEMY WITHIN

まったくGeddyと言う人はこんなBASSラインを歌いながらよく弾くもんだと感心してしまいます。
Alexのギターが軽い感じのカッティングだから仕方ないのでしょうが、とにかく弾きまくってますね。
恐怖3部作の1です。

THE BODY ELECTRIC

Neilの印象的なドラムから始まるこの曲は、人造人間の自由を求めたがための苦労と生涯を簡単に歌った物でしょうか?
あまり意味はなさそうだけど・・・・
途中のコーラス部分の 1-0-0-1-0-0-1 は面白い感じですね。
いかにもアンドロイド=デジタルみたいな感じで。(笑)

KID GLOVES

これもまた変わった感じのするイントロから始まります。
普段普通のロックを聴いてるぶんには、このリズムはほとんど出てこないですもんね。
意表をつかれたという感じです。(笑)
Alexのギターの音色もちょっと違ってますし、こんな感じもいいかと。

RED LENSES

Geddyのボーカルからいきなり始まるこの曲。
ちょっと雰囲気が面白いですね。
途中のシンセの音などは、どこか東洋的というか、違った場所の音という感じす。
間奏部分でGeddyはプリングで音を出してるのかな?
チョッパーと言う感じではなさそうだし・・・
最後のフェードアウトは弾きまくってますね。(笑)

BETWEEN THE WHEELS

重たい音のイントロですね。
でも、途中からはスピード感溢れる曲調に変化します。
Alexのソロもアーミングを使ったりしてかっこいいです。
最後のエンディングの音も印象的です。