A FAREWELL TO KINGS

A FAREWELL TO KINGS
XANADU
CLOSER TO THE HEART
CINDERELLA MAN
MADRIGAL
CYGNUS X-1

私が初めて買ったアルバムです。ドラマチックなイントロから始まり、最後の曲まで今までのバンドとは違うと再認識してしまいました。私の好きなアルバムの1枚です。このアルバムの曲はBASSの部分をコピーしました。とにかく曲の進行を覚えるのに苦労しました。今でも少しは引けますが指がついて行かないですね。初期RUSHのお薦めの1枚です。


A FAREWELL TO KINGS

まずAlexの弾くクラシックギターが印象的なイントロである。
それにキーボードが重なりとてもメロディアスであるが、イントロが終わると一転して演奏が再開される。
メロディーラインをなぞるようなGeddyのベース、小気味よいAlexのギターのカッティング、そしてタイトなNeilのドラム。
間奏部分ではNeilとGeddyのリズムにAlexのギターが後から参加するような形で入ってくる。
そして間奏中盤ではRUSHお得意の3人同時リズム攻撃。(笑)
比較的RUSHの曲というのは進行に強弱を付けるのが多いのだが、特にこの「A FAREWELL TO KINGS」はそれが強く出ていて面白い。
だからこそRUSHの曲は単調にならないのだと思う。
(たしかにずっとレッドゾーン入りっぱなしの曲も面白いけど・・・)
だから曲をコピーしようと思ったら、まず曲自体完全に覚えないと手が出せないんですね。
そしてエンディングを迎え、最後はAlexのクラシックギターで幕を閉じる。
まるですごく短い映画のような曲だと思う。
もしこの当時今のようなビデオクリップが作られていたら、とてもドラマチックな映像になっていただろうなと思ってしまう。

t-nabe


XANADU

この曲は英国の詩人Samuel Taylor Coleridgeの書いた未完(?)の詩片”KUBLA KHAN”をモチーフとしています。
この詩はColeridgeが阿片中毒のさなかに見た夢だという事ですが、Neilの書いた詩はすっきりまとまっています。
曲はいかにも初期RUSHらしいHRですが、一番の聴き所は何と言ってもNeilのドラミング!
 少しは落ち着いたら?と言いたくなるくらい色々な物を叩きまくってます。
何にせよ初期RUSHのある種のバカバカしさを一番よく楽しめる曲です。

PS.1 この詩人の代表作「The rime of the ancient mariner」には英国のHMバンド”IRON MAIDEN”が曲をつけています。
PS.2 この”KUBLA KHAN”という詩に興味を持たれた方は是非G.ベアという作家の『無限コンチェルト』『蛇の魔術師』という小説を読まれる事をお薦めします。 ------------------------------------------------------------
小島 暁(AKIRA) e-mail:fwiz6421@mb.infoweb.ne.jp ------------------------------------------------------------


CLOSER TO THE HEART

この曲はRUSHファンにとってはおなじみの曲ですね。
しかし、いつ聞いても美しく、力強く心に響いてくる名曲です。
きっと皆さんの心の中にも染み通っているでしょう。


CINDERELLA MAN

もともとRUSHの曲はAlexがバッキングをおこなうため、GeddyのBASSはメロディーラインに近い感じで弾いているのがよく判ります。
ですのでコピーしても面白いんです。
4001をぶりぶり言わせながら弾いていて私はこの曲かなり好きです。(笑)
曲自体ポップな感じでいいですしね。


MADRIGAL

このアルバム唯一のバラードです。
シンセとギターと金属の打楽器(なんて言う名前だろう?)で、もの静かに曲が始まります。
短いですが、このぐらいの方がいいかもしれませんね。


CYGNUS X-1

このアルバムの、後にNeilを悩ますことになる大作です。
遙か彼方の暗くとてつもなく広い宇宙空間をさまよっている感じのイントロから始まります。
そのSEにかぶるようにGeddyのBASSがかぶり、Neilとリズムを刻みながらそこにAlexが入ってくると言う、非常にトリオ編成らしい曲の進行ですね。
リズム自体も一筋縄でいかない進行ですし、何か何処かに段々引き込まれるような感じです。
その後場面が一転して穏やかで希望に満ちた航海を感じさせると思ったら、いきなり強力な何かの力で引っ張られるような曲に変わります。
この部分は3人とも気合い入って演奏してる感じですね。
Neilのハイハットの使い方が気持ちいいです。
そして宇宙空間は静けさを取り戻す感じのEDで終わります。
To be continued となって・・・
私はそれほどプログレのアルバムは聴かないので他のアーティストのことは判りませんが、これほど曲によって宇宙を表した演奏にはビックリしました。
ヘッドフォンを付け目を閉じて聞いてるととても感じます。
アルバムの最後を飾るにふさわしい曲であり、次のアルバムへと続く印象的な曲です。