SAVIOR(セイバー)  (ENIX)

タイトル画面

 第三弾は、ENIXの「SAVIOR(セイバー)」です。
このゲームは、今から10年以上前に発表された「アドベンチャーゲーム」で、1985年に発売されました。
「エニックスから」、そんなゲームでたの?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、このゲームの対応機種は、「PC-9801(NEC)」のみでした。

この頃の「PC-9801」と言うと、「ホビーマシン」ではなく完全に「ビジネス」系に使われていたため、ゲームのインパクト(アニメーション処理)はあったものの、あまり有名にならなかったようです。
(1985〜1986年頃のアニメーション系ゲームと言うと、他社では「WILL」「BLASSTY」あたりが、当時普及していた「PC-8801」などで発売していたこともあって有名でしたね。)


・・・と前置きはこのくらいにして、このゲームの内容/特徴うつります。

あらすじ:
 ここは、異次元の世界「アルカス王国」。ある日、「ザラス」という男が国王を裏切り、「アルカス王国」を乗っ取ってしまった。しかも、国王を幽閉し、その娘である「オフェーリア」の魂をペンダントの中に閉じこめてしまった。そして今、ひとりの青年が、「ザラス」を倒し、この国を救うため、次元を越えてやってくる・・・

特徴:
 なんと言っても、「アニメーション処理」です。
これが出た当時のアニメーション処理は、パレットを変化させたものや、画像のほんの一部(瞬き程度の処理)でも驚いていたところに、画面の約3分の2の範囲をアニメ処理させるところでした。
(そのせいもあって発売されたのは、PC−98版のみと残念なことです。)

内容:
 これからプレイされる方もいらっしゃるかも知れませんので、内容についてはちょっとだけ、、、
このアドベンチャーは、コマンド入力方式となっており、コマンド選択方式に慣れてしまった今となっては、ちょっと大変かもしれません。(入力はカナ文字入力のみ)

 アルカス王国にやってきた主人公「しんじ」は、まず「オフェーリア」の魂を肉体に戻す為に、神殿に目指す。
「しんじ」は、神殿でアルカス王国の英雄「アルクトルス」と出会った後、「オフェーリア」を目覚めさせ。「ザラス」を求めて3人で旅立ちます。
(旅の途中、異次元の世界にやってきて気を失って倒れていた「しんじ」を助けた「リアラばあさん」、アルカス王国の伝説の英雄「勇者カストリウス」のについてなどを知ることになります。)


・・・といったところでしょうか。
ちょっとアニメーションに力が入っているせいか、アドベンチャーパートの部分が短めな気もしますが、なかなか楽しめる作品でした。

実はこのゲーム、「PC-9801」シリーズとはなっているものの、正確には「PC-9801VX」以前のマシンでないと動かないようです。(涙)
私も、これをプレイするために、「PC-9801VX」とほぼ同等のスペックの「PC-9801RX」をとっておいたんですが、動かしてみたところ、途中で止まってしまうという始末。
「それでは寂しい」ってことで、できればX68000か何かの機種で移植してみたいなぁ、、、と思っていたりしています。

 

 

参考までに「セイバー(PC-9801版)」の画面イメージです。

登場シーン

SCENE1:登場シーン

このゲームの主人公である”しんじ”の登場シーンです。
ある日、森を散歩していた”しんじ”は木の根本にペンダントが落ちているのをみつける。

 

私はオフェーリア

SCENE2:私はオフェーリア

ペンダントを覗きこむと少女が!
「私は、アルカス王国の王女、オフェーリア。あなた方の異次元にあたる世界のものです・・・・・国王を幽閉し、国を乗っ取った”ザラス”を倒して!」
この願いに応えた”しんじ”は光に包まれ異次元世界へ、、、

 

謎の老婆

SCENE3:謎の老婆

異次元の国へやってきた”しんじ”は、”ミザールの森”に投げ出され気絶してしまった。それを助けたのは近くに住んでいる”リアラばあさん”だった。

 

オフェーリア目覚める

SCENE4:オフェーリア目覚める

”しんじ”はペンダントに閉じこめられていた”オフェーリア”の魂を神殿に眠るオフェーリアの肉体に、、、

 

洞窟にて

SCENE5:洞窟にて

ある洞窟で”しんじ”たちは”オフェーリア”の幼なじみである”スピカ”と出会う。
しかし、”スピカ”は”ザラス”に操られてしまっていた、、、

 

ザラスとの対決

SCENE6:ザラスとの対決

ついに”しんじ”と”ザラス”の対決!
果たして、”しんじ”は”ザラス”に勝つことが出来るのであろうか?

 

 


Written by.TK2  1998.08.01(Sat.)
Last update is 1998.08.01


[戻る]