英雄伝説サーガ (MICRO CABIN)

 第二弾は、MICRO CABINの「英雄伝説サーガ」です。
このゲームは、今から10年以上前に発表された「アドベンチャーゲーム」で、1984年に発売されました。
対応機種は、「PC-8801(NEC)」、「PC-9801(NEC)」、「FM-7(FUJITSU)」、「JX4(IBM)」の4機種。
PC−98版では、8インチFD版なんてのもあったせいか、パッケージは約20cm四方、厚さ約1cmのものとなっています。時代を感じさせますねぇ(笑)
なお、当時の御三家?と呼ばれていた「X1」シリーズでは発売されませんでした。(涙)
(理由は分かりませんが、「X1」って、データレコーダの性能がかなり良かったのでFDドライブの普及が他の機種より1年以上遅く、普及の起爆剤となった「X1turbo model30」が1984年11月、低価格版の「X1turboII」が1985年11月くらいでしたから、シェアの少なさで出さなかったのかもしれませんね。)


・・・と前置きはこのくらいにして、このゲームの内容/特徴うつります。

あらすじ:
 ドラゴンの怒りをしずめるため、リンダという少女が生け贄になってしまった。そのリンダは今、「北の谷」と呼ばれる場所に! しかし、「北の谷」がどこにあるのかは誰も知らない。しかも、ドラゴンを倒せるのは、この世にただひとつ、聖なる武器しかないというのだ。そして今、ひとりの勇者が少女を助けるために今旅立つ・・・

特徴:
 まずは、「グラフィックの美しさ!」
この当時では最高クラスのグラフィックです。
(この当時ですと、まず線を書いてからペイントする方式の絵(表示するまで数秒かかるものもある)も珍しくない時代でした。)
1990年くらいからパソコンをさわり始めた方はご存じないかもしれませんが、このゲームのグラフィックはパレット操作の出来ない「デジタルRGB(8色)」で描かれたものです。(正確には原画をデジタイズしたものですが)

 次には「演出関係」
今のゲームでは当たり前に使われている「アニメ処理」もこの時代ではハードの処理能力にも問題があり、どのメーカーの使っていませんでした。
しかし、このゲームでは、静止画をうまく利用し、「アニメっぽい」演出をやっていました。
その演出はどういうものかというと、、、
 1.静止画を次々と横にずらして表示(残像を残す)する。
 2.拡大した絵を一瞬表示した後、通常サイズの絵を表示する。
と言った感じのものでした。(「1.」に関しては「画面イメージ」を参照)

内容:
 これからプレイされる方もいらっしゃるかも知れませんので、内容についてはちょっとだけ、、、
このアドベンチャーは、迷路を抜けて「北の谷」へ行くという内容でして、前後左右、どこに進むのかを選択するがメインのものだったりします。
(この当時のアドベンチャーゲームは、移動ですら「ウシロ」とか「BACK」などキー入力するものばかりだったので斬新なものでした。)

クリアしなければいけない迷路は2つ、「まよいの森」「山道」です。
ゲーム中、この迷路に関してのヒントのようなものはない(と思いました ^^;;;)ので、自力で解く必要があります。


・・・といったところでしょうか。
ちょっと迷路関係が少なかったりといったこともありますが、なかなか楽しめる作品でした。
それと、ゲーム本編とはあまり関係ありませんが、当時としては珍しく、マンガ「EDDA・・・・・伝説」が付いてきました。

 

 

参考までに「英雄伝説サーガ(PC-8801版)」の画面イメージです。

SCENE1:登場シーン

勇者(主人公)の登場シーンです。
1枚の絵を残像表示のような感じで表示することにより、いかにも白馬に乗って走っているように見えます。

 

SCENE2:汝の名を神に知らしめよ!

勇者の名を神に告げるシーンです。

 

SCENE3:少女の願い

勇者の行く手に、少女が、、、
この少女は、「ドラゴンに怒りをしずめるために生け贄にされた姉を助けてほしい」とのこと。

 

SCENE4:北の谷に見えるものは・・・

数々の困難を乗り越え、ついに北の谷へ!
前方の丘に、十字架らしきものが、この十字架は一体、、、

 

SCENE5:リンダ

その十字架には生け贄となったリンダが縛りつけられていた!

 

SCENE6:ドラゴン

勇者の行く手に、ドラゴンが!
この後、勇者とドラゴンの壮絶なる戦いが始まる、、、

 

SCENE7:ドラゴンとの死闘

斬っても斬っても倒れないドラゴン、、、
果たして勇者はドラゴンを倒しリンダを救うことができるのであろうか?

 

 


Written by.TK2  1998.07.17(Fri.)
Last update is 1998.07.17


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