MOVIE SPACE SHOOTING GAME LAYDOCK (T&E SOFT)

タイトル画面

 記念すべき第一弾は、T&E SOFTの「LAYDOCK(レイドック)」です。
このゲームは、今から10年以上前に発表された「縦スクロール型シューティング」で、1986年に「MSX2」版が発売され、その後に、「SuperMZ(MZ-2500)」版、「FM−77AV」版と発売されました。

「おい、ちょっと待て、PC−88版やX1版は?」
とお思いの方もいらっしゃると思いますが、残念なことにこれらの機種には移植されませんでした。
(あまりシェアの無いマシンしか発売されなかったので、あまり有名じゃないらしい(涙))

何故かというと、このゲームは「1ドット毎の滑らかなスクロール」「美しいグラフィック」などが売りで、1ドットスクロールの出来ないPC−88やX1では出せなかったのが原因のようです。
当時としては、かなりのデキで、ゲームの筐体に入れてゲームセンターに置いておいても見間違ってしまうくらいのクオリティの高さでした。
(ただ、MSX2版に関しては、ゲーム内容が、FM−77AV版やMZ−2500版とはちょっと違うのと、FM音源パックが出る前だったみたいで、音楽関係はちょっと貧弱でしたけど)
ちなみに、1986年というと、アーケードではコナミの「グラディウス」が出た後、ナムコの「ドラゴンスピリット」が出る前あたりですね。

 ゲームのルールについてですが、シューティングゲームでは珍しく「エネルギー制」「レベルアップ制」を採用しており、2人同時プレイも可能でした。

「レベルアップ制」についてですが、この自機に最初から搭載されている装備は「バルカン」のみですが、レベルが上がると、対地攻撃用の「ミサイル」、対空攻撃では「バルカン」から「レーザー」へとパワーアップします。
(レーザーについてはレベルが上がるごとにレーザー自体が長くなり、敵にヒットしやすくなります。なお、レベルの上限は「100」までとなっています。)
また、2人同時プレイ用(ドッキングして使用)の武器もレベルが上がる毎に増えていきます。

 次にステージ構成ですが、全6ステージ、シーン(ステージ)1、3、5は宇宙空間(空中戦のみ)での戦闘で、シーンの最後には巨大戦艦との対決となります。シーン2、4、6は惑星上空/敵基地内部(空中/地上戦)での戦闘で、シーンの最後には敵基地上空でのバトルとなります。また、地上にあるエネルギー供給タンク?を破壊することにより自機のエネルギーを回復することができます。

 最後にこのゲームの最終目的ですが、シーン6の敵基地を破壊することとなっていますが、その他にレベルが一定値以上に達すると階級が上がります。レベル60、80、100で、それぞれ「Major(宙軍少佐)」、「Lieutenant colonel(宙軍中佐)」、「Colonel(宙軍大佐)」となり、一緒に表示されるパスワードを、T&E SOFTに送ると、「階級証」が貰えるというサービスがありました。


・・・・・と一見単純なゲームなんですが、プレイしてみると結構のめりこめます。
私は、このゲームを最初にプレイしたのは高校生(今から9年くらい前 ^^;;;)の時で、部室に1台しかなかったFM−77AVを占領しまくって遊んでました。(おかげで先輩に怒られたらしい(笑))

 その後、「レイドック」がそこそこヒットした為、ゲーム内容をパワーアップ(グラフィック、スクロール関係はよくなかったが)した「SUPER LAYDOCK−MISSION STRIKER−を「MSX」と「X1」で発売、ハードの機能を生かし、ゲーム内容を更にパワーアップさせた「LAYDOCK2−LAST ATTACK−を「MSX2+」で発売しました。
あと、、、
当時(1988年頃?)、パソコン雑誌やTV番組「パソコンサンデー」を観ていた方はご存じかもしれませんが、X68000でも「SUPER LAYDOCK−MISSION STRIKER−の移植予定があって、「パソコンサンデー」では開発途中の画面を放送してたりしました。
が、しかし、理由はわかりませんが、発売中止に(涙)


 この書き込みをみて「俺もレイドックをプレイしたい!」と思われた方もいるかもしれません。
(私も「レイドック」をプレイしたくて、MSX2やFM−77AVを買おうと思ったこともありましたが、今となっては、本体の方は手には入っても、ソフトはなかなか、、、)

「これはもう思い出のソフトになってしまったのかなぁ」と思っていたところ、T☆ShiBaさんが、X68000用に移植してくれました。(感激)

このX68000版ですが、ベースは「MZ−2500」版をとなっています。
私は、オリジナルのMZ−2500版はプレイしたことないんですが、プレイしてみたところ、当時遊んだFM−77AV版の記憶が蘇ってくる感じで、これを入手した夜は嬉しくて眠れませんでした。(^^)

移植もオリジナル要素で、画面モードもMSX2版風のとかにも変更できたりと、かなりバッチリな上、ドキュメントも「レイドック」に付いてくる説明書にかなり近いものになっていたりで、かなりのこだわり具合でした。

 

参考までに「レイドック(MSX2版)」の画面イメージです。
(ページ先頭のタイトル画面は「MZ-2500」版の画面です)
なお、機種によって画面レイアウト、グラフィックが少々異なります。

宇宙シーン

SCENE1:宇宙シーン

隕石の漂う宇宙空間。
敵を撃破しながら、シーンの最後に待ち受ける、敵巨大戦艦(または巨大空母)を目指します。

 

敵惑星上

SCENE2:敵惑星上

岩とクレーターばかりの荒涼たる惑星のところどころに敵基地があります。地上からの攻撃をかわし/撃破しながら、シーンの最後に待ち受ける敵基地を目指します。

 

敵基地内

SCENE6:敵基地内

敵の警戒網を突破し敵基地に進入、敵基地の建築物の間を通り抜け、敵基地の心臓部である光子炉をめざします。
この光子炉を破壊することにより「レイドック作戦」は終了します。

 

光子炉

SCENE6:光子炉

最終目的の光子炉。
この光子炉を破壊することにより「レイドック作戦」は終了するのですが、、、

破壊する箇所は全6ヶ所、これらの上部は開閉式になっており、ハッチが開く一瞬を狙って攻撃しなければならない。
それを阻止せんと、敵の空中部隊の猛攻。
果たして、、、、、

 


Written by.TK2  1998.07.11(Sat.)
Last update is 1998.07.17


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