蛍の里辰野町

ガイド

 ほたるの里たつの

 

 辰野町は日本本州のほぼ中心に位置し、南北に走る中央アルプスと南アルプスとに囲まれ、伊那谷の玄関口として重要な役割をはたしています。諏訪湖に源を発する天竜川が南流し、その両岸には水田が広がリ、丘陵地帯は果樹園などに利用されています。夏はホタル、秋は紅葉と、美しい山々に囲まれた風光明媚な町です。辰野のホタルは、明治のころから広く紹介されておリ、天竜川の川沿に臨時の屋台唐や桟敷まで作られ大変な賑わいであったようです。「蛍合戦」とか「蛍が玉になって群がる」ということは昔話こなってしまいましたが、昭和23年に「ほたる祭リ」が復活され、蛍の名所復活とともに白然を守リ蛍を愛護する声がおこってきました。昭和60年にゲンジボタルを町の特別シンボルに定め、町をあげて保護増殖活動を進めています。

松尾峡のホタル

 辰野町の松尾峡にはホタルの名所があリます。かつては、辰野の自然はゲンジボタルの発生に適していました。諏訪湖から流れる天竜川の水が、ホタルやその食物のカワニナ等の水性生物を育てたのです。

 松尾峡は大正15年に、県の天然記念物の指定を受け、昭和35年に再指定されました。平成元年環境庁の「ふるさといきものの里」の指定も受けています。しかし、昭和30年代から、工場廃水や家庭雑排水・農薬等がふえるにしたがって、ホタルの数もしだいに少なくなってきました。そこで町では、ホタルを守るために、次のようなことを行ってきました。水のよごれを防ぐため、沢のきれいな水を加える工事を行いました。その結果、ホタルが少しずつ増えてさたので、休耕田にホタルのすめる小川をつくることにしました。この小川から2年後に、たくさんのホタルがでました。その経験をいかして、今の2つのホタルの水路を作リました。更に、昔からの水路の改修にあたって、コンクリートのほか木くぎを使ったリ、川幅を広くして、ホタルのすみやすいような工事をしました。そうして、小川にホタルの幼虫や、カワニナを放しました。小川のまわリの草をかったリ、泥上げをしたリ、いつもホタルやカワニナのすみやすいように、手入れを続けてきました。そのかいがあって、今松尾峡では、昔のようにホタルが見られるようになリました。6月中下旬の最盛期には、町をあげて盛大なほたる祭リが行われ、ホタルを楽しむ人々が、遠く県外からも釆るようになリました。

 

 

問い合わせ

 〒399−04 長野県上伊那郡辰野町

辰野町役場商工林務課  TEL0266−41−1111   

辰野町観光協会  TEL0266−41−1111