ワンダーシビックワンダーシビック
ワンダーシビックの特長
型式:E‐AG/E‐AK/E‐AJ/E-AT
通称:ワンダーシビック
発売時期:83年9月〜87年9月
83年9月に3代目「ワンダー」に生まれ変わっだシピックは
3ドア・ハッチバック、4ドア・セダン、そして5ドア・シャト
ルの3つのポディタイプでスタートした。エンジンは、それぞれ
に1300と1500が用意され、1500にば気筒あたり3つのバルブをも
つ、クロスフロー・エンジンが採用された。インテーク側2本
エキゾースト側1本のバルブをもつこのエンジンは、4バルブ並
みの高性能を実現しながらも、サイズは2バルプ並みにコンパク
トという点が最大の特徴となっていだ。また、当初はこのクロス
フロー式のEW型がシリ一ズの最上級に位置していたが、84年11
月には1600・16バルプDOHCエンジンが登場しこれがシリーズ
最上級グレードのSiに搭載されることになった。
このZC型ツインカムは、4バルブ内側支点スイングアーム方
式のシリンダーヘッド、異形中空カムシャフトなど、ホンダなら
ではの、”世界初”のメカニズムを採用。ZCを搭載する1600Si
は、発進時やコーナリング時の安定性をより高めるために、等長
のドライブシャフトを新たに装備している。また、このSiと同
時期には、シリーズ初の4輪駆動車「シャトル4WD」も発売さ
れている。このシャトル4WDは、当初は、当初は切り換え式のパートタ
イム4WDだっだが、86年9月にはセンターデフにビスカスカッ
プリングを使った「リアルタイム4WD」に変更されている。
代表グレードスペック
車名:25i
全長:3810mm 全幅:1630mm 全高:1340mm
ホイールベース:2380mm トレッド(前/後:1400mm/1415mm)
車両重量:815kg エンジン型式:EW タイプ:水冷直列4気筒0HC
総排気量:1488cc 圧縮比:8.7 燃料供給装置:PGM‐F1
最高出カ:100ps/5800rpm 最大トルク:13.2kg-m/4000rpm
ブレーキ(前/後):ベンチレーテッドディスク/リーディングトレーリング
サスペンション(前/後):ストラット/トレーリングリンク
価格:123万7000円(84年11月)
室内写真及びエンジンルーム(RS)
ZCユニット
ワンダーシビックレーシングシーン
各種グレード紹介
2代目シビックはセンセーションを
巻き起こした初代モデルの魅力を広げ
た、使い勝手のいいFWDコンパクト
カーだった。だが、キープコンセプト
を貫いたものの人々の賛同を得られず
販売は伸び悩んだ。そこでホンダは3
代目を大きく変えている。
3代目のシビックは83年9月にペー
ルを脱いだ。マン−マキシマム、メカ
−ミニマムのMM思想から生まれた3
代目は”ワンダーシビック”のニック
ネームで登場した。ポディバリエーシ
ョンは、3ドアのハッチバックを筆頭
に、ノッチバックの4ドアセダンと5
ドアのシャトルを設定している。
スタイリングは若者好みの歯切れの
よいデザインだ。グリルレスのノーズ
を低く抑ヘシャープなウエッジシェ
イプを採用している。主力の3ドアH
Bはロングルーフを特徴とし、リヤエ
ンドを大胆にカットした。4ドアセダ
ンはローノーズ&ハイデッキの若々し
いスタイルだ。
また、カントリーに代わるマルチパ
ーパスカーとして登場したシャトルも
トール&ワイドのスクエアシェイプを
外観のアピールポイントとしている。
いずれも個性的で、ひと目でシビック
とわかるデザインだった。
メカニズムも一新され、走りのポテ
ンシャルを大幅に高めている。エンジ
ンは、ひと足早くデピューしたバラー
ドスポーツ・CR−Xと基本的に同じも
のだ。4連アルミダイキャストのシリ
ンダーブロックをおごリシビックとし
ては初めてS0HC3バルブ方式を採
用した。EV型1342ccとEW型1
488ccエンジンがあり、、主力となる
EW型には電子制御燃料噴射PGM−
FI仕様が用意されている。
PGM−FI仕様はグロス100ps
/5800rpm、13.2kg-m/4
000rpm、キャブ仕様は90ps/6
000rpm、12.8kg-m/350
0rpmの性能た。扱いやすいATを
望むユーザーの声に応へPGM−F
I仕様のATは一般的な3速フルオー
トマに変えられた。
サスペンションも一新されている。
フロントはストラットとトーションパ
ーの組み合わせ、リヤはトレーリング
式ビームだ。トーションバーを採用し
たのはボンネットを低く抑えるためで
ある。この足まわりは”スポルテック
・サスペンション”と呼ばれた。
84年3月、シャトルに電動スモーク
ドガラスサンルーフを設定。9月は待
望のパワーステアリング装着車も登場
している。また、10月になるとビスカ
スカップリング採用のシャトル4WD
を市場に送り込んだ。
これを機に高性能モデルが投入され
ている。これが新開発のZC型D0H
C4バルブエンジンを搭載したシビッ
クSiだ。ZC型は排気量1590cc
で、PGM−FIによって135ps−
6500rpm、15.5kg-m/50
00rpmを絞り出す。もちろん、当
時としてはクラス最強スペックだ。
他のモデルとの外観上の違いは、ボ
ンネットフードにパワーバルジの膨ら
みがある程度だが、タイヤを185/
60R14ラジアルにグレードアップし、
サスペンションを強化している。この
シビックSiはモータースポーツの世
界でも大暴れした。
85年春にはセダンにSiを設定し、
9月には最初で最後のマイナーチェン
ジを実施している。走りの楽しさを全
面に押し出したのが、3代目のワンダ
ーシビックだ。
シャトルに4WDが途中で追加された。ワンダーでは4WDはシャトルだけ。
超レアカー。ZCを積んだセダンで。シビック版羊の皮をかぶった狼。
この当時どの車にもホワイトエディションがあった。
このころはSi以外でも(シャトルでも)「PAWERED BYHONDA」ステッカーを貼っていた。
F1での活躍の記念モデル。Siにはボンネットにパワーバルジが付いている。
専用色、専用デカールで武装した特別仕様車。25iはSiのすぐ下の位置付け
3代目になってはっきりと3ドア、4ドア、5ドアの棲み分けが明確になった。
1500ccのインジェクションモデル。ツートンが目印。
ハチロクのライバル。当時無限製の左右出しマフラーがはやった。
シャトルをファーストカーとして使用する人もだんだん多くなってきた。
1500ccのキャブのハッチバックモデル。25Rの下に位置付けられる。
シビック1500S
ヨーロッパ仕様CVCCが付かない1488ccエンジンは
85ps/6000rom(DIN)12.8kgm/3500pm(DIN)で、車重830kg。他に、ストロークの短い1300輸出モデルも用意されてた。