ここに認めよう。 僕は彼女の死を悲しんでなどいない。 ただこの喪失を持て余しているだけにすぎない。 生から死へと、創造から沈黙へと属性を変えた彼女を、 ただ変わらず眺めている。 彼女はこちら側でありすぎた。 ならばそれは僕に何らかの回答を迫るものだし、 僕は悼み、喪失を傍観し、慟哭をエミュレートし、そしてそれだけだ。 この物語を受容できない僕に、僕は一切の価値を認めない。 僕は駆動を止め、この惰性で進み、そして終わろう。 あれほどに刻まれた物語をして凪ぐ僕など、あらゆる意味で必要ない。 僕はもう、生きるという行為に気力を振り向けない。 ただ酒と自傷と物語を嗜んで、朽ちていく。 これは宣誓であり誓約であり、僕自身に対する失望に満ちた宣告だ。