プライオリティ。 大切なものにつける、値札のゼロの数。 実際反吐が出る。 すべてを、己の内側にあるすべてを受け止め、護れるだけの自分でないことに。 狭い度量。 すべてを受け容れることができないのならば、いっそのこと何もかも放棄するか。 それが道なのか。 他のすべてを。 「大切でないものたち」を「向こう側」へやったとして。 「こちら側」にあるものですら呑み込めていない。 滑稽だ。 それでは意味など無いだろう、そんな区別には。 そもそも。 「いちばんたいせつなもの」が何なのか。 それすら見極められない者が。 「優先順位」など。 笑わせる。 畜生。 追いつこうとしている何かは遠くて。 何一つ受け容れることすらできず。 ただ「主」を待ち望む。 無為。 今この時、私の存在は無為だ。 戻る