綺麗な世界のかけらを。 どれほど多く集めても。 どれほど多く繋いでも。 元の「世界」に戻らない。 そんなことはわかっている。 だから、何だ? 綺麗でない世界にどれほどの価値が在る? 振り返ることが無駄ではなかったと思わせるほどの価値が、 世界に在ったことがあるか? 価値ある世界のかけらはいつだって「世界」から剥がれ落ちる。 私の拾った世界のかけらは、もはや「世界」ではなく「私」だ。 私は私をそうやってかたちづくる。 綺麗なものを見続けている為に。 綺麗でないモノが。 私に踏み込むな。 戻る